この記事でわかること
- インパーシャルXSの特徴と性能
- どんなプレイヤーに向いているか
- 実際に使ってみての印象・評判
- インパーシャルXBとの違いと選び方
「表ソフトで回転をかけたい」「ナックルだけじゃなくてドライブも使いたい」そんな悩みを持つ表ソフトプレイヤーに、バタフライのインパーシャルXSはひとつの答えを出してくれます。
インパーシャルXSは、バタフライが開発したスピン系ハイテンション表ソフトラバーです。XSはExtra Spin(エクストラスピン)の略で、その名が示すとおり表ソフトラバーの中では際立ったスピン性能を持っています。
この記事では、インパーシャルXSのスペックや特徴を整理し、実際の打球感や向いているプレイヤー像、同シリーズのインパーシャルXBとの比較まで、まとめてお伝えします。
インパーシャルXSの基本スペック
| 項目 | 内容 |
| メーカー | バタフライ(Butterfly) |
| 品番 | 00420 |
| カテゴリ | スピン系ハイテンション表ソフトラバー |
| 希望小売価格(税込) | 5,500円 |
| スピード | 12.2 |
| スピン | 7.9 |
| スポンジ硬度 | 30度 |
| スポンジ厚 | 中(1.7mm)・アツ(1.9mm)・トクアツ(2.1mm)・MAX(2.3mm) |
| ツブ形状 | 台形型(横目配置) |
| 発売時期 | 2016年11月 |
インパーシャルXSの特徴・レビュー
表ソフトでここまで回転がかかるのか、それがインパーシャルXSを使ったときの第一印象です。ハイテンション技術と独自のツブ形状が組み合わさることで、表ソフトというカテゴリの枠を超えた性能を実現しています。
特徴①:表ソフト最高峰のスピン性能
インパーシャルXSの最大の強みは、表ソフトラバーとは思えないほどの回転性能です。
ツブの形状に台形型を採用し、さらに横目(ツブ間を横方向に狭く配置)にすることで、ボールとシートの接触面積を最大化しています。この設計により、フォアドライブや台上ツッツキで積極的にスピンをかけにいくと、裏ソフトに近い回転量が出せます。
裏ソフト感覚でドライブが打てる表ソフト、という感覚が一番近い表現かもしれません。スマッシュやミート打ちだけでなく、弧線を描くドライブ攻撃が武器になります。サーブでも回転がしっかりかかるので、サービスエースや甘い返球を引き出しやすくなります。
スピン値は7.9。表ソフトラバーとしてはかなり高い数値で、回転系のプレーが主体の選手にとってはこれだけで選択肢に入る理由になります。
特徴②:ハイテンション技術による適度なスピードとコントロール
インパーシャルXSはハイテンション技術を採用しており、スポンジに強い張力をかけることで高い弾力を実現しています。スピード値は12.2と、表ソフトとしてごく標準的な水準です。
スポンジ硬度は30度と比較的柔らかめの設定です。硬度が低いほどボールが食い込みやすく、コントロールしやすい傾向があります。インパーシャルXSは、食い込みを活かしてスピンをかけつつ、狙ったコースに返しやすいバランスを持っています。
球離れはやや速めですが、ボールがスリップする感覚はなく、しっかりシートに乗ってからスパッと飛び出すイメージです。台上でのツッツキは切れるし、ブロックも安定する。前陣から中陣にかけてのオールラウンドな動きに対応できます。
スポンジ厚は中・アツ・トクアツ・MAXの4種類。攻撃重視ならMAXかトクアツ、コントロール重視なら中かアツを選ぶのがセオリーです。
特徴③:湿気に強く、コンディションを選ばない安定性
あまり語られることが少ない特徴ですが、インパーシャルXSは湿気に対して強いラバーです。
表ソフトラバーは一般的に湿気に弱く、汗をかいた状態や雨の日に球がスリップしやすくなります。ところがインパーシャルXSは、高湿度の環境でもグリップ力が落ちにくい。夏場の試合や体育館で汗をかいても、安定してスピンをかけ続けられます。
練習量が多い選手、試合での安定性を重視する選手にとって、これは地味ながら大きなメリットです。コンディションが変わりやすい遠征や大会でも、いつもと同じプレーが再現しやすくなります。
インパーシャルXSのデメリット・注意点
正直にデメリットも伝えます。すべての選手に合うラバーではないので、以下の点は購入前に確認してください。
- ナックルボールの質は控えめ:台形型・横目配置のツブ形状はスピンに特化しています。その分、表ソフト特有のナックルボール(無回転・逆回転)は出しにくい。「ナックルで相手を惑わせたい」という表ソフトの使い方をしたい場合は、物足りなさを感じる可能性があります。
- 最高速度は高くない:スピード値12.2はあくまで標準的な数値です。「表ソフトで最速のスマッシュを打ちたい」という用途には向いていません。スピード特化のラバーと比べると、直線的な球足という点では差が出ます。
- 裏ソフトに慣れた選手には違和感も:表ソフト特有の球離れの速さは、裏ソフトメインの選手が使い始めると戸惑うことがあります。ドライブを打つ感覚は近いとはいえ、食い込みや球持ちの感触は裏ソフトとは異なります。
こんな選手におすすめ
- ペン表ソフトプレイヤーで回転系のプレーを軸にしたい選手:ペン表は表でボールを打つ場面が多いため、スピン性能の高さが直接プレーの幅に直結する。
- シェイクハンドの異質攻撃型でバック面に表ソフトを使う選手:裏ソフトとの組み合わせでの球質の変化を活かしながら、表ソフト面でもドライブを打ちたい選手に向いている。
- 表ソフトを使いながら、より回転量のあるサーブを出したい選手:スピン性能の高さはサービスにも直結する。
- フォアハンドで積極的にドライブを使いたいペン表選手:裏ソフトに近い弧線のドライブが出せるため、前陣から積極的に攻撃できる。
- 湿気の多い環境でも安定した打球を求める選手:夏場や体育館のコンディションに悩んでいる選手にも向いている。
こんな選手には向いていない
- 表ソフト特有のナックルボールを最大限活かしたい選手:XBやモリストSPのように、よりナックルが出やすいラバーのほうが合っている。
- 最速のスマッシュ・ミート打ちを求める選手:スピード特化の表ソフト(スピンピップスなど)と比べると、ストレートな球足という面では劣る。
- 完全な守備型・カット主体の選手:攻撃系のハイテンション表ソフトなので、守備的なプレースタイルには合わない。
インパーシャルXSを使ってみての印象・評判
実際に使い込んでいくと、まず感じるのは「思っていたより表ソフトらしくない」という驚きです。ドライブをかけにいくと弧線がしっかり出て、ツッツキを切ると相手のラケットがはじかれる。裏ソフトメインで卓球をしてきた選手でも、わりとすんなり馴染めるラバーだという声がよく挙がります。
ペン表で使っているユーザーからは「サーブがよく切れるようになった」「フォアドライブで持ちこたえられるようになった」というポジティブな評価が目立ちます。表ソフト特有のナックルを狙いながらも、回転で押せる選択肢が増えるので、戦術の幅が広がるのは確かです。
一方で、「ナックルが出にくい」という点は正直なデメリットとして挙げる声もあります。表ソフト使いにとってナックルは重要な武器であり、その出しにくさがインパーシャルXSを選ばない理由になるケースもあります。「表ソフトらしい球質が欲しいならXBにしたほうがいい」という判断は、十分あり得ます。
スポンジ硬度30という柔らかさも、賛否が分かれます。コントロールしやすく入門しやすい半面、上級者になるほど「もう少し硬さが欲しい」と感じるかもしれません。厚さをMAXにすることでスピードと回転量を補う使い方が、ある程度のレベルに達した選手には合っています。
インパーシャルXBとの比較
インパーシャルシリーズにはXSとXBの2種類があります。スポンジは両者で共通ですが、トップシートの設計が大きく異なります。選び方はプレースタイル次第です。
| 比較項目 | インパーシャルXS | インパーシャルXB |
| ツブ形状 | 台形型 | 円柱+台形型 |
| ツブ配置 | 横目 | 縦目 |
| スピン性能 | ◎(表ソフト最高峰) | ○(程よいスピンとナックル) |
| ナックル性能 | △(出にくい) | ◎(出やすい) |
| スピード | ○(標準的) | ◎(やや高め) |
| コントロール | ◎(柔らかく扱いやすい) | ○(標準的) |
| おすすめプレイヤー | 回転重視のペン表・ドライブ多用 | ナックル・速攻・異質攻撃型 |
ひとことで言えば、「回転でプレーしたいならXS、表ソフトらしい球質を使いたいならXB」です。
シェイクハンドの異質攻撃型でバック面に使う場合、相手への球質変化を出したいならXBのほうが効果的かもしれません。一方、ペン表で自分のドライブを軸に戦うなら、XSの回転性能がプレーの土台になります。
迷ったときは「自分のプレーの軸が回転か、変化か」を基準に選ぶとわかりやすいです。
インパーシャルXSの価格・購入先
希望小売価格は税込5,500円です。Amazonや楽天市場では定価に近い価格で販売されていることが多く、一部ショップでは割引販売も行われています。
| 購入先 | 特徴 |
| Amazon | 最安値になりやすい、Prime対応で即日・翌日配送 |
| 楽天市場 | ポイント還元でお得になることも、まとめ買いにも向く |
まとめ:インパーシャルXSはこんな人に買ってほしい
インパーシャルXSは、「表ソフトを使いながら回転系のプレーも軸にしたい」選手に向けたラバーです。台形型ツブの横目配置という設計で、表ソフトとしては異例のスピン性能を実現しています。
ペン表でドライブを打ちたい、サーブの回転量をもっと出したい、表ソフトの球離れの良さを活かしながら裏ソフトに近い回転量も欲しい。そういった課題を持っている選手には、試す価値が十分あります。
ナックルや最速スマッシュを求める用途には向きませんが、「回転で崩す表ソフトプレー」を目指すなら、インパーシャルXSはその選択肢の中でも特に完成度が高いラバーです。

コメント