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VICTAS 高島規郎 The Legend Seriesレビュー|Mr.カットマンの名器を徹底解説

目次

この記事でわかること

  • 高島規郎 The Legend Seriesの特徴と性能
  • 木曽桧3枚合板ならではの打球感とカットの挙動
  • どんなプレイヤーに向いているか
  • 同じ檜3枚合板「Yasaka 正宗」との違い
  • 生産完了後の入手方法

「Mr.カットマン」と称された高島規郎氏が、自らの現役時代に使用していた感覚を現代に蘇らせたラケット。それが「高島規郎 The Legend Series」です。木曽桧の3枚合板にこだわり抜いた一本ですが、すでに生産完了となっており、いま入手できる本数も限られています。本記事ではこのラケットの正体と、向いている選手像を整理していきます。

高島規郎 The Legend Seriesの基本スペック

VICTASと卓球専門誌『卓球王国』のコラボ企画「The Legend series」の中の一本で、世界選手権シングルス3位の高島規郎氏が監修した、檜3枚合板のシェークラケットです。現在は生産完了となっています。

項目 内容
メーカー VICTAS(×卓球王国)
カテゴリ シェークカット攻守型
希望小売価格(税込) 24,200円
板構成 木曽桧3枚合板
板厚 6.7mm
重量 85±g
ブレードサイズ 157mm × 150mm
グリップ STのみ(97mm × 24mm)
製造国 日本
品番 310355
現在の状態 生産完了

通常のカット用ラケットと比べてブレードがやや小ぶりで、グリップも短め。攻守両用を想定した設計になっています。

高島規郎 The Legend Seriesの特徴・レビュー

このラケットを一言で表すなら、「弾まないことが武器になる、攻守両用の檜カットラケット」です。Mr.カットマンの哲学が細部に詰まった、ある意味で”尖った”一本。

特徴①:木曽桧3枚合板ならではの食いつく打球感

最大の魅力は、木曽桧3枚合板から生まれる独特の打球感です。中国桧や台湾桧ではなく、日本産の木曽桧でなければ出せないという「球が食いつく感覚」が、このラケットの核になっています。

打球時にしなりが生まれ、ボールがブレード上で一瞬留まる。そこから直線的な軌道で前に飛び出していく。この”留めて飛ばす”感覚が、特にカットの距離感を作りやすくしています。檜単板のような硬質な弾きとも、合板特有の柔らかい食い込みとも違う、木曽桧3枚合板でしか得られない感触と言っていいでしょう。

特徴②:弾まないからこそ生まれる「収まりの良さ」

数値だけ見ると、カット用としては板厚6.7mm・重量85±gと比較的軽量で薄め。実際に打つと「弾まない」と感じる選手が多いはずです。ただ、これは欠点ではなく狙った性能です。

オーバーすると思ったボールが、台にスッと収まる。相手のドライブをカットで受けた時に、ネット上までは直線的に飛び、そこからブレーキがかかったように沈んでいく。バウンドが低く出るので、相手は打ち込みづらくなります。「弾まない=武器になる」という思想で作られたラケットだと感じます。

特徴③:攻撃にも応えるオールラウンド性

カット用と聞くと守備一辺倒のイメージを持たれがちですが、このラケットは攻撃にも十分応えてくれます。フォア・バックともに、檜のしなりを活かしたドライブやスマッシュが打ちやすく、カーボン入りカットラケットでは出しにくい”ボールを掴んで運ぶ”感覚が出せます。

実際、檜3枚合板の中でも「攻撃力」と「カットの安定」の両立度合いはかなり高め。インナーカーボン系の攻撃ラケットに匹敵する一打も狙える、というのは大げさではありません。

特徴④:細部までこだわったグリップ設計

グリップ部分には振動を抑えるための特殊素材が仕込まれ、親指の当たる部分はハンドメイドで緩やかなカーブをつけて削られています。握った瞬間に親指が自然にグリップ部分に収まる感覚は、他のシェークラケットでは味わいにくいものです。

また、グリップ内部に空洞を作らず一枚板にすることで、適度な重みとバランスを確保。ツッツキやカット時の手首の動かしやすさを優先して、グリップはやや短めに設計されています。

高島規郎 The Legend Seriesのデメリット・注意点

正直に言うと、人を選ぶラケットです。万能ではありません。

  • 弾まない設計が裏目に出る場合がある:自分が打ったボールも遅くなるため、攻撃の決定打を求めるプレイヤーには物足りない可能性がある
  • グリップが特殊な形状:親指の当たる部分が削られているため、握り慣れたシェークの感覚とは異なる。好みが分かれる
  • 個体差が出やすい:天然木材を使った3枚合板のため、重量・しなりの個体差は他のラケットより大きい
  • 硬めのラバーとの相性に注意:板自体が食い込みを生かす設計のため、硬すぎるラバーを貼ると本来の球持ちが死にやすい
  • 生産完了で入手が難しい:現在は新品在庫を扱う店舗が限られ、希望のロットを選びにくい状況

特に最後の点は重要です。新規購入を考えるなら、複数ショップを比較しつつ、出会えたタイミングで判断するスタンスが現実的になります。

こんな選手におすすめ

  • ✅ カット主戦型で、ボールが台に収まらない悩みを抱えている選手
  • ✅ カーボン入りカットラケットで攻撃が安定しなくなった選手
  • ✅ 守備一辺倒ではなく、攻撃も織り交ぜたカット&アタック型を目指す選手
  • ✅ 木曽桧の独特な打球感、しなりを感じたい用具好き
  • ✅ 「Mr.カットマン」高島規郎氏の哲学を自分のプレーに取り入れたい選手

こんな選手には向いていない

  • ❌ 高弾性・高反発で一発の威力を求める攻撃型選手(弾まなさがネックになる)
  • ❌ シェーク標準のグリップ形状に強いこだわりがある選手(親指の削りが合わない場合がある)
  • ❌ 軽量で振り抜きやすさを最優先する選手(85±gはカット用としては軽めだが、好みは分かれる)
  • ❌ 用具の個体差をできるだけ避けたい選手

高島規郎 The Legend Seriesを使ってみての印象・評判

カットマンの間でよく挙がるのが、「ボールがゆっくり深いところに収まる」「入らないと思った球が入る」という感想です。普段カーボン系カット用ラケットを使っている人ほど、この”収まりの良さ”に驚くと言われます。檜のしなりが、カットの軌道を安定方向に補正してくれる感覚に近いです。

同じ檜3枚合板のYasaka「正宗」と比較すると、正宗より弾まない代わりに、ボールの収まりと自分の時間を作りやすい印象が語られることが多い一本。正宗で「跳ねすぎる」「球が綺麗に飛びすぎて自分の時間がない」と感じていた選手が、このラケットに乗り換えるケースもあります。

一方で、気になる点として挙がりやすいのが「自分の攻撃も遅くなる」という声。守備の安定性を取った分、決定打の威力では物足りなさを感じる場面がある、というのは正直なところでしょう。攻撃で押し切るタイプより、揺さぶりと変化で勝負するタイプに馴染みやすいラケットです。

Yasaka 正宗との比較

同じ「檜3枚合板のカット用ラケット」というカテゴリで、よく比較されるのがYasakaの正宗です。両者の違いを整理します。

比較項目 高島規郎 The Legend Series Yasaka 正宗
価格帯 24,200円(税込・定価) 25,300円(税込・定価)
板構成 木曽桧3枚合板 桧3枚合板
弾み 抑えめ(収まり重視) やや弾む(攻撃寄り)
カットの軌道 直線的+沈み込み 弾道がきれいに伸びる
自分の時間 作りやすい 速い分やや短くなる
攻撃の鋭さ しなりを活かした柔らかい攻撃 弾きを活かしたシャープな攻撃
グリップ 短め+親指部分が削られた特殊形状 標準的なST形状
こんな人向け カットの安定と変化を優先したい カットと攻撃のバランス重視

「カットがオーバーしがちで台に収まらない」「自分の時間が足りない」と感じているなら高島規郎モデル。「カットも攻撃もバランス良く弾みが欲しい」なら正宗が候補になります。判断軸は”速さを取るか、収まりを取るか”という点に集約されると考えていいでしょう。

価格・購入先

定価は税込24,200円。ただし、現在はメーカー生産完了品となっており、新品在庫を持つショップが限られます。タイミングによっては定価より割高な販売も見られるため、複数の購入先を比較するのが安全です。

購入先 特徴
Amazon 在庫があれば最短配送が可能。Prime対応店舗を探すと届くのが早い
楽天市場 卓球専門ショップの出品が中心。ポイント還元を狙いやすい

生産完了後の入手は基本的に在庫次第になります。気になっているなら、見つけたタイミングで動くのが現実的です。

まとめ:高島規郎 The Legend Seriesはこんな人に買ってほしい

弾まないことを”武器”に変えた、Mr.カットマンの哲学が詰まった一本。木曽桧3枚合板の独特な食いつく打球感と、ボールが台に深く収まるカットの安定性は、他のラケットでは代替しにくい個性を持っています。

カットが浮く、相手に打ち込まれやすい、自分の時間が作れない。そんな悩みを抱えているカットマンなら、試す価値は十分にあります。生産完了品という事情はありますが、もし出会えたら、それは「神のラケット」と呼ばれた感覚を手にできるチャンスかもしれません。

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