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VICTAS 倪夏蓮 The Legend Seriesレビュー|ペン粒攻守型のために生まれた7枚合板を徹底解説

目次

この記事でわかること

  • 倪夏蓮 The Legend Seriesの特徴と性能
  • どんなプレーヤーに向いているか
  • 実際に使ってみての印象や評判
  • 中国式ペン7枚合板の他モデルとの違い

ペン粒・反転攻守型でラケット選びに悩んでいる人は多いと思います。シェーク用の選択肢が圧倒的に多いなか、異質型に最適化された中国式ペンは数えるほどしかありません。本記事では、60歳を超えて世界の舞台で戦い続ける倪夏蓮選手が監修した一本「倪夏蓮 The Legend Series」を、ペン粒の戦型理解とあわせて掘り下げていきます。

倪夏蓮 The Legend Seriesの基本スペック

VICTASと卓球王国のコラボレーション企画「The Legend series」のうち、左ペン表粒攻守型の倪夏蓮選手が監修したモデルです。すでに生産完了となっていますが、在庫を持つ卓球専門ショップでは引き続き購入できます。

項目 内容
メーカー VICTAS
カテゴリ 中国式ペンホルダー(攻撃用)
希望小売価格(税込) 19,800円
板構成 木材7枚合板
板厚 6.0mm
ブレードサイズ 159mm × 150mm
グリップサイズ 82mm × 23mm
平均重量 80g±
攻守レベル OFF(攻撃用)
製造国 中国
発売 2023年11月(現在は生産完了)

中国式ペンとしては平均重量80g台と軽めで、攻撃用に分類されながらコントロール寄りに振った設計になっているのが特徴です。同じレジェンドシリーズの「江嘉良 The Legend Series」が平均85g前後のスピード型に振られているのに対し、こちらは反転動作と細かい操作を重視した重量配分になっています。

倪夏蓮 The Legend Seriesの特徴・レビュー

一言で表すなら「粒高で攻撃し、表ソフトで仕留めるための、軽さと球持ちを両立した7枚合板」です。なぜそう言えるのか、特徴を3つに分けて解説します。

特徴①:粒高での攻撃を成立させる「軽さ」

このラケット最大の個性は、中国式ペン7枚合板にもかかわらず平均80g前後に抑えられている点です。

粒高ラバーは反発が弱く、ラケット側で振り抜く力を稼がないと攻撃が成立しません。一方で、ペン粒攻守型はラケットを反転させて表ソフトでも打つため、重すぎるとスイングスピードが落ちて速攻が打てなくなります。この相反する要求に応えるのが「軽めの7枚合板」という設計です。

7枚合板は反発と板厚で弾みを稼ぐため、軽くしても球離れの速さは確保しやすい構造です。倪夏蓮選手自身が粒高での攻撃を武器にしている事実が、この設計コンセプトの正しさを裏付けています。

特徴②:反転動作に最適化されたブレードサイズとグリップ

ブレードは159×150mmで、中国式ペンの標準的なサイズです。グリップは82×23mmで、反転時に指がかかりやすい厚みを確保しています。

ペン粒・反転攻守型にとって、反転のスムーズさは試合中のミスを左右する死活問題です。グリップが薄すぎると指の引っ掛けが甘くなり、厚すぎると反転動作そのものが遅れます。この絶妙な23mmという厚みは、中国国内で生産されているからこその「中国式ペンらしい握り」だと言えます。

特徴③:板厚6.0mmが生む球持ちと球離れのバランス

板厚6.0mmは中国式ペン7枚合板としてはやや薄めの部類です。クリッパーウッドが6.5mm、スワットが6.0mmと比較すると、本ラケットは「弾みすぎず、しっかり乗せて運べる」方向にチューニングされていることがわかります。

粒高で攻撃する際に必要なのは、ボールを一瞬乗せて回転を変化させる時間です。板が厚すぎるとボールが弾き飛ばされて変化を作れません。逆に表ソフトでミート打ちする場面では、板の弾性で球速を出したい。この両立を6.0mmという板厚で成立させているのが、本ラケットの設計思想です。

倪夏蓮 The Legend Seriesのデメリット・注意点

正直に書くと、本ラケットには以下のような留意点があります。

  • グリップが中国式ペン(CHN)のみで、日本式ペンの選択肢がない:日本式ペンに慣れている人が乗り換えるとなると、握りの違和感は避けられない
  • すでに生産完了している:メーカー在庫が尽きると入手は難しくなる
  • シェーク派・ペンドラ派には恩恵が薄い:あくまでペン粒・反転攻守型のために設計された一本
  • 80g前後という重量は、パワー型には物足りない可能性:粒高で攻撃を打ち抜きたい人や、表ソフトで重い球を出したい人には、もう少し重量が欲しくなる場面もある

こんな選手におすすめ

  • ✅ ペン粒・反転攻守型で、軽めの中国式7枚合板を探している人
  • ✅ 粒高で変化と攻撃の両方を成立させたい人
  • ✅ 倪夏蓮選手のプレースタイルに憧れて、戦型を真似してみたい人
  • ✅ 中国式ペンの裏面打法も練習している人

こんな選手には向いていない

  • ❌ 両ハンドドライブ主軸で、より弾むラケットを求める人
  • ❌ 日本式ペンのフィーリングが好きで、握りを変えたくない人
  • ❌ ペン表速攻型で、もっと攻撃に振り切った設計を望む人(江嘉良 The Legend Seriesのほうが合う)

倪夏蓮 The Legend Seriesを使ってみての印象・評判

実際に手にした人から繰り返し挙がるのが「とにかく握りやすく、扱いやすい」という感想です。中国式ペンとしての作り込みが丁寧で、グリップの角の落とし方や塗装の仕上げに違和感がないという声をよく聞きます。

打球感は7枚合板らしくしっかりしているものの、想像より弾みすぎず、ボールが板にしっかり乗る感覚があると評されることが多いです。粒高でブロック・カットブロックを返すときの安定感、表ソフトでミート打ちした際の素直な打球感、そして裏面打法の振り抜きやすさ。これらをひとつのラケットで成立させているという点で、ペン異質型から見れば希少な選択肢になっています。

一方で、現代のテンション系裏ソフトを両面に貼って両ハンドで戦うには、やや物足りなさを感じる場面もあります。あくまで「異質型のための一本」という前提で評価すべきラケットです。

江嘉良 The Legend Seriesとの比較

同じレジェンドシリーズの「江嘉良 The Legend Series」とは、よく比較されます。どちらも中国式ペンの7枚合板ですが、設計思想は対照的です。

比較項目 倪夏蓮 The Legend Series 江嘉良 The Legend Series
価格(税込) 19,800円 19,800円
平均重量 80g± 85g±
板厚 6.0mm 6.0mm
監修選手の戦型 左ペン表粒攻守型 ペン表ソフト前陣速攻型
想定プレースタイル 反転攻守・変化攻撃 前陣速攻・ミート主体
こんな人向け ペン粒・反転異質型 ペン表ソフト速攻型

重量5gの差は、実際に振ってみると体感差として明確に出てきます。前陣速攻でミート打ちの威力を取りたいなら江嘉良、反転動作の素早さと粒高での攻撃を成立させたいなら倪夏蓮、という選び分けになります。

価格・購入先

希望小売価格は税込19,800円ですが、卓球専門ショップでは1万円台前半から購入できることもあります。生産完了品のため、店舗ごとの在庫差が大きく、欲しいタイミングで買えないこともあるので注意してください。

購入先 特徴
Amazon 在庫があれば早く届く、Prime対応の店舗あり
楽天市場 ポイント還元でお得になりやすい、専門店ショップが多数出品

まとめ:倪夏蓮 The Legend Seriesはこんな人に買ってほしい

ペン粒・反転攻守型という戦型に魅力を感じている人にとって、本ラケットは数少ない「自分のための一本」になります。粒高で攻撃するという独特のスタイルを軽めの7枚合板で成立させ、反転動作のしやすさにもこだわった作りは、シェークの汎用モデルでは決して得られないものです。

生産完了している点だけは惜しいですが、まだ在庫を持つショップは複数あります。倪夏蓮選手のプレーに憧れて異質型に挑戦してみたい人、ペン粒の二本目を探している人は、検討する価値があると思います。

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