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水谷隼 SUPER ZLC レビュー|五輪メダリスト愛用、最高峰の反発と広いスイートエリア

目次

この記事でわかること

  • 水谷隼 SUPER ZLCのスペックと価格
  • スーパーZLカーボンの構造と打球感
  • どんなプレーヤーに向き、どんな選手には合いにくいか
  • ZLC・SUPER ALCモデルとの違いと選び分け

「最高峰の反発を体感したい」「五輪メダリストモデルで本気の卓球をしたい」――そんな選手の選択肢に必ず入るのが、バタフライの水谷隼 SUPER ZLCです。スーパーZLカーボン搭載で、シリーズの中でも最強クラスの反発を持つ1本を、専門家視点で見ていきます。

水谷隼 SUPER ZLCの基本スペック

公式サイトで確認したスペックを中心にまとめています。

項目 内容
メーカー Butterfly(バタフライ)
カテゴリ シェークハンド攻撃用ラケット(特殊素材)
希望小売価格(税込) 41,800円
板構成 木材5枚合板+スーパーZLカーボン2枚
板厚 5.8mm
平均重量 91g(FL)
反発特性 12.5
振動特性 11.6
ブレードサイズ 157×150mm
グリップ形状 FL(100×24×34mm)/ST(100×22×27.5mm)
発売日 2014年7月21日

価格は41,800円のハイエンドクラス。重量91gとシェーク標準よりやや重め、反発特性12.5は樊振東SUPER ZLCと並ぶ最高峰、振動特性11.6はZLC系特有の高い数値です。スーパーZLカーボンを「織り目を二重にした」構造が最大の特徴で、ラケット全面で反発が均一に近い設計になっています。

水谷隼 SUPER ZLCの特徴・レビュー

水谷隼 SUPER ZLCを一言で表すなら、「スーパーZLカーボンの最強反発と、ラケット面全体に広がるスイートエリアを併せ持つ攻撃用ラケット」です。五輪メダリスト・水谷隼選手のシグネチャーとして発売され、長く現役選手から愛され続けている定番モデルです。

特徴①:スーパーZLカーボンによる圧倒的な反発性能

ZLカーボン(ZLC)は軽量で反発力の高い素材ですが、それを織り目で二重にしたものがスーパーZLカーボン。これをラケット内部に搭載することで、反発特性12.5という業界最上位クラスのスペックが実現されています。

実打感としては、強打したときのスピードが圧倒的で、フォアハンドのカウンタードライブやバックハンドの強打で「ラケットが勝手に飛ばしてくれる」感覚が強くあります。ただしその分、当てるだけで球が飛んでいく傾向もあるため、扱いきるには技術的な精度が要求されるラケットです。

特徴②:「ラケットの全エリアがスイートエリア」と評される広い高反発領域

スーパーZLカーボンの大きな特徴は、反発が高いだけでなく、その反発の出るエリアがラケット面全体に広がっていることです。一般的な特殊素材ラケットでは芯を外したショットの威力が落ちますが、SUPER ZLCはどこに当てても近い反発が返ってくる、と評されることが多い1本です。

ブロックでカウンターを狙う場面、サーブ・レシーブから3球目を打ち抜く場面など、面の中心を外したときでも威力が落ちにくい設計は、上級者にとっての武器になります。

特徴③:振動特性11.6、ZLC特有のクリアな打球感

振動特性11.6はZLCシリーズ特有の高い数値で、ALC系(9.7)と比較すると、打球時の「コン」というクリアな打感がしっかりと手元に伝わってきます。これがインパクトの瞬間のフィードバックとなり、芯を捉えた感覚が分かりやすい設計になっています。

ZLC系の打球感が好きな選手にとって、この明確なフィードバックは練習効率を上げる大事な要素です。「自分が今、どこにボールを当てたか」が手元と打球音で判別できるので、フォーム修正がしやすく、長期的な技術向上にもつながります。

水谷隼 SUPER ZLCのデメリット・注意点

良い点だけでなく、購入前に知っておきたい弱点も整理します。

  • 球離れが速く、コントロールが難しい:芯を外しても飛んでいくため、回転をかけたい時に「球持ち」が薄く感じられる
  • 新品+硬めラバーは合わせるのが難しい:SUPER ZLCの硬さに加えて硬いラバーを乗せると、扱える領域が狭くなる
  • 91gと重量級:手首・腕の筋力がない選手や女子・ジュニア選手には扱いきれない可能性

特に1点目は、レビューでよく挙がる指摘です。「重い球を打ちたいハードヒッター」より、「軽い当たりでもラケットが飛ばしてくれることを活かしたい技巧派」の方が、SUPER ZLCの恩恵を受けやすい傾向があります。

こんな選手におすすめ

  • ✅ 上級者で、最高峰の反発を体感したい選手
  • ✅ ブロック・カウンター・サーブからの速攻で、面の広さを活かしたい技巧派
  • ✅ ZLC特有のクリアな打球感が好きな選手
  • ✅ 粒高ラバーや変化ラバーと組み合わせて、攻撃的な異質型を構築したい選手

こんな選手には向いていない

  • ❌ 球持ち・球の重さで押し抜きたいハードヒッター
  • ❌ 中級以下で、高反発ラケットの扱いに自信がない選手
  • ❌ 軽量ラケットを好む選手(91gはこのクラスでは重め)

水谷隼 SUPER ZLCを使ってみての印象・評判

実際に振ってみて最初に感じるのは、振り出しの軽さに反する打球時の反発の大きさです。重量91gは決して軽くないのですが、面のバランスが整っているためスイングが重く感じにくく、それでいてインパクトの瞬間に「ボン」と弾ける感覚が手元に伝わってきます。SUPER ZLCならではの体験で、好きな選手はこの一発のスピード感に魅了されます。

性能面でよく挙がるのは、「サービスとツッツキが切れる」「ブロックが速くなる」といった声です。スーパーZLカーボンの広い高反発エリアによって、芯を外したショットでも威力が大きく落ちないため、台上の細かい技術や前陣ブロックでも武器になります。一方で、「球離れが速すぎて、ボールを掴む前に飛んでいく」「重い球を作りたい人には向かない」という指摘もよく見られ、これは戦型と打球感の好みで分かれる部分です。

逆に、合わない場面があるとすれば、後陣からゆっくりループドライブで弧線を作るラリーです。SUPER ZLCはどちらかというと「前~中陣で速攻と威力で押す」設計で、ループ系の球持ちを活かす戦型とは噛み合いが弱いです。新品時は特に硬く感じやすいため、テンション系のラバーを乗せて慣らし期間を取るか、最初から少し軟らかめのラバーで運用する方が扱いやすくなります。

水谷隼 ZLCとの比較

水谷隼シリーズ内で同じ系統のZLCモデルと比較すると、SUPER ZLCの位置づけが明確になります。

比較項目 水谷隼 SUPER ZLC 水谷隼 ZLC
価格帯 41,800円 36,300円前後
反発特性 12.5 12.4
振動特性 11.6 10.8
板構成 木材5枚+スーパーZLC 木材5枚+ZLC
性格 最高峰の反発、広いスイートエリア バランス型、扱いやすさ寄り
こんな人向け 上級・最強反発を求める 中上級・ZLC感は欲しいが操作性も維持したい

ZLCモデルは反発・振動ともにやや控えめで、操作性とのバランスが取られています。最強の反発と広いスイートエリアを取りに行くならSUPER ZLCですが、扱いきれる自信がない場合はZLCのほうが安全な選択になります。

価格・購入先

希望小売価格は41,800円(税込)。バタフライのハイエンドラケットラインの中でも上位の価格帯です。

購入先 特徴
Amazon 在庫が安定しPrime対応
楽天市場 ポイント還元、卓球専門店からの出店多数
卓球専門店 重量計測済みの個体から選べる店舗が多く、推奨ラバーの相談が可能

このクラスのラケットは個体差で性格が変わってくるので、卓球専門店で重量を細かく選び、ラバーとの組み合わせまで相談してから購入するのが安全です。SUPER ZLCの硬さに合わせて、最初はやや軟らかめのテンションラバーから始める選手も多く見られます。

まとめ:水谷隼 SUPER ZLCはこんな人に買ってほしい

水谷隼 SUPER ZLCは、「最高峰の反発と、面全体に広がる高反発エリア」という、特殊素材ラケットの中でも極端なキャラクターを持つ1本です。五輪メダリストモデルとしての話題性はもちろん、実用面でも上級者の武器として機能します。

ただし、扱える領域は広くありません。ハードヒッターには球離れが速すぎ、中級以下にはコントロールが難しく、女子・ジュニア選手には重く感じられるかもしれません。それでも、スーパーZLカーボンの一発のスピードと、ブロック・カウンター・サーブの切れ味は、他のラケットでは得難いものがあります。自分の戦型と技術レベルに照らして「使いこなせる」と判断できる選手にとっては、長く愛用できる1本になります。

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