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キョウヒョウ龍5レビュー!馬龍選手使用モデルのアリールカーボンが生む弧線と威力を徹底解説

目次

この記事でわかること

  • キョウヒョウ龍5の基本スペックと板構成の特徴
  • アリールカーボン(インナー)がドライブにどう影響するか
  • 実際に打って感じる打球感・使用感のリアルな印象
  • どんなプレイヤーに向いているか、向いていないか
  • ビスカリアや張本智和インナーフォースALCとの比較

馬龍選手といえば、世界選手権・オリンピック・ワールドカップの3冠を達成した卓球界の絶対王者です。その馬龍選手が実際に使用するモデルを日本向けに展開したのが、ニッタクと紅双喜のコラボレーションで生まれた「キョウヒョウ龍5」です。

2021年3月に発売され、税込44,000円という高価格帯にもかかわらず、粘着ラバーユーザーを中心に注目を集めてきた一本です。アリールカーボンをインナーに搭載した独特の板構成が、粘着系ラバーの硬さを吸収しながら弧線と威力を両立させると言います。実際のところ、どんなラケットなのか。詳しく掘り下げていきます。

キョウヒョウ龍5の基本スペック

項目 内容
メーカー Nittaku(ニッタク)× 紅双喜
品番 NC-0368
カテゴリ 攻撃用シェークハンドラケット
希望小売価格(税込) 44,000円(本体価格40,000円)
発売日 2021年3月1日
板構成 5枚合板+アリールカーボン2枚(インナータイプ)
ブレードサイズ 158×150mm
板厚 5.9mm
グリップ FL(フレア)101×26mm(フレアのみ)
重量 89g±
スピード性能 ミッドファースト
打球感 ミドル

まず目を引くのが板厚の5.9mm。アウターカーボン系のラケット(ビスカリアなど)が6.0mm台になるのに比べて薄めです。インナーカーボンの中では若干厚めの部類に入り、これが適度な球持ちとスピードのバランスを生み出しています。

グリップはフレアのみという点も特徴的です。馬龍選手がフレアを使用していることもあり、現時点ではFLのみの展開となっています。

キョウヒョウ龍5の特徴・レビュー

一言で表すなら「粘着ラバーを活かしきるために設計されたインナーカーボン」です。柔らかさの中に確かな弾みがあり、粘着系ラバー特有の重さや硬さを感じにくくしてくれる一本です。

特徴①:アリールカーボンが生む「柔らかい弾み」

このラケット最大の特徴は、Nittakuが開発した新素材「アリールカーボン(Aryl Carbon)」です。通常のカーボンに比べて弾性が高く、かつソフトな打球感を持ちます。

インナーに搭載されているため、ボールとラバーの接触時間が長く確保されます。打った瞬間の「ボールを乗せている感覚」がはっきりとあり、スピードを出しながらも弧線を高めに描くドライブが打ちやすいです。

カーボンラケットを使うと「弾きすぎてコントロールが難しい」という経験をした方も多いと思いますが、キョウヒョウ龍5ではそれが起きにくい。アリールカーボンの柔軟性がクッション役を果たし、ドライブの安定感を下支えしています。

特徴②:粘着ラバーとの相性の良さ

このラケットが特に評価されているのは、粘着系ラバーとの組み合わせです。粘着ラバーはスポンジが硬いものが多く、インナーラケットの球持ちとの相性が抜群です。

キョウヒョウ龍5+キョウヒョウ系ラバー(NittakuのキョウヒョウPRO3やキョウヒョウ3国狂ブルーなど)という組み合わせは、まさに馬龍選手スタイルの再現をめざすユーザーに人気があります。粘着ラバーの回転量にアリールカーボンの弾みが加わることで、重くて弧線が深いドライブが実現します。

テンション系ラバーとも相性は悪くありませんが、このラケットの持ち味を最大限に活かすなら粘着系か粘着ハイブリッド系のラバーが有力です。

特徴③:台上技術のコントロール性

インナーラケット全般の特性として、台上技術のやりやすさがあります。ストップ・ツッツキはしっかりボールが止まり、チキータでは横回転がかけやすく、相手コートに弧を描いてコースを突ける感覚があります。

前陣でのミートや速攻プレーよりも、少し距離をとってドライブを振るスタイルに向いています。中後陣から豪快にドライブを打ち込む場面で、このラケットの良さが最も発揮されます。

板厚5.9mmという数値は、アウターカーボンほど飛び出しが強くなく、純木材5枚よりはスピードが出るという絶妙なライン。前陣速攻よりも、中陣でのラリー戦を好む選手にフィットします。

キョウヒョウ龍5のデメリット・注意点

良いラケットにも向かない場面はあります。正直に書きます。

  • 価格が高い(税込44,000円):ラケットとしては最高価格帯の一つです。試しに使ってみるという感覚では手を出しにくい金額です。本当に粘着ラバーでドライブ主体のスタイルを確立したい中上級者向けです。
  • グリップがフレアのみ:ストレートやアナトミックグリップを好む選手には選択肢がありません。馬龍選手と同じフレアで使う前提となっています。
  • 前陣速攻型には向かない:球持ちが長く弧線重視のラケットのため、ミート打ちやスマッシュを多用するスタイルには少しもったりした感覚が出やすいです。
  • 重量がある(89g±):平均的なラケットより重めです。長時間の練習や試合でフットワークを多用する場合、疲労を感じやすいことがあります。軽量重視の選手は注意が必要です。

こんな選手におすすめ

  • ✅ 粘着系ラバーを両面に使い、ドライブ主体で戦う中・後陣型プレイヤー
  • ✅ 馬龍スタイルを参考に、回転量と弧線を両立したドライブを習得したい選手
  • ✅ インナーカーボンの球持ちは欲しいが、もう少しスピードも出したい中上級者
  • ✅ 台上技術(ストップ・チキータ)も大切にしながら、中陣ドライブで攻めたい選手

こんな選手には向いていない

  • ❌ 前陣でのミート打ち・スマッシュを主体とするスピード型:球持ちが長めで弾きにくさを感じやすい
  • ❌ 初心者・初中級者:価格・重量・スペックとも上級者向けで、扱いこなすには相応の技術が必要
  • ❌ ストレートグリップ・アナトミックグリップ愛用者:フレアのみのため選択できない
  • ❌ テンション系ラバーで軽快な打球感を求める選手:このラケットの真価は粘着系ラバーとの組み合わせで発揮される

キョウヒョウ龍5を使ってみての印象・評判

このラケットを使ったことがある選手から繰り返し聞こえてくる言葉が、「思ったより柔らかいのに、弾みが想定以上だった」というものです。カーボン搭載と聞くとカチカチのイメージがありますが、アリールカーボンのインナー配置がそのイメージを裏切ってくれます。

ドライブ主体のラリーでは、ボールがしっかりラバーに乗っている感覚があり、そこから押し出すように打てるため、回転量と球速の両方が安定します。特に下回転打ちで弧線がきれいに出やすく、「ループドライブが入りやすくなった」という声もよく挙がります。

一方で、気になる点も正直に伝えると、89gの重量はセット終盤に響くことがあります。フットワークを激しく動かす展開が続くと、少し腕に疲れを感じやすいという感想もあります。また、ブロックやカウンター系の技術では、ラケットの球持ちが長い分、タイミングのとり方にやや慣れが必要です。

卓球ナビでの評価は10点満点中9.59点(34件のレビュー)と非常に高く、特にスピード面(9.56)とスピン面(9.18)の評価が目立ちます。コントロール(8.56)が若干低めなのは、上述の重量や球持ちへの慣れが必要という点が反映されているかもしれません。

張本智和インナーフォースALCとの比較

インナーALC系ラケットの中で最も比較されるのが、バタフライの「張本智和インナーフォースALC」です。板構成が近く、同じインナーALC系として検討される場面が多いです。

比較項目 キョウヒョウ龍5 張本智和インナーフォースALC
価格(税込) 44,000円 約18,000〜20,000円
板構成 5枚合板+アリールカーボン×2(インナー) 5枚合板+ARYLT(インナー)
板厚 5.9mm 6.0mm
重量 89g± 85〜90g前後
グリップ FL(フレアのみ) FL・ST選択可
主な対象ラバー 粘着系・粘着ハイブリッド系 テンション系・粘着系
こんな人向け 粘着系ラバーで弧線・回転を極めたい中上級者 万能インナーラケットを探している中上級者

板厚はキョウヒョウ龍5が5.9mm、張本智和インナーフォースALCが6.0mmとわずか0.1mmの違いです。それだけ聞くと「ほぼ同じ」に思えますが、素材の差(アリールカーボンとARYLT)と価格差の大きさが選択のポイントになります。

張本モデルはグリップ形状の選択肢が多く、汎用性が高いです。価格も手頃で、幅広い層が試しやすい。対してキョウヒョウ龍5は粘着系ラバーとの相性に特化した設計で、「馬龍スタイルを突き詰めたい」という目的が明確な選手向きです。

価格・購入先

定価は税込44,000円と高価格帯ですが、通販サイトによっては若干割引されていることもあります。ただし定価から大幅に安くなることは少なく、35,000〜44,000円程度のレンジで推移していることが多いです。

購入先 特徴
Amazon 最安値になりやすい、Prime対応で即日発送の場合もある
楽天市場 ポイント還元でお得になることがある。卓球専門店の公式ショップも出店中

まとめ:キョウヒョウ龍5はこんな人に買ってほしい

キョウヒョウ龍5は、粘着系ラバーとインナーカーボンの相性を突き詰めたラケットです。アリールカーボンの柔軟な弾みが粘着ラバーの硬さを吸収し、弧線の深いドライブを自然に生み出してくれます。

「44,000円出す価値があるか?」という問いに対しては、「粘着系ラバーで中・後陣ドライブを主体にしている中上級者なら十分に価値がある」と言えます。ただし、単に高いから良いというわけではなく、テンション系ラバーで前陣速攻をするスタイルには向きません。使用目的が明確であることが、このラケットを選ぶ条件です。

馬龍選手と同じモデルを使うことで何か変わるか?という話をすれば、道具が技術をすべて補ってくれるわけではありません。ただ、馬龍スタイルに近づきたいと思っているなら、このラケットはそのためのリアルな一歩になると思います。試す価値はあります。

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