この記事でわかること
- フェリックス・ルブラン ハイパーカーボンの基本スペック
- 新素材「ハイパーカーボン」のインナー配置による打球感
- ペン・シェークどちらに向くか
- どんなプレイスタイルにフィットするか
- 既存のインナーカーボンと比較したときの位置づけ
フランスの若き天才ペンホルダー、フェリックス・ルブラン選手と TIBHAR が共同開発したのが本機「フェリックス・ルブラン ハイパーカーボン」です。ペンホルダーモデルというイメージが強いですが、実際にはシェーク対応グリップも用意されており、用途は意外と広いラケットに仕上がっています。新素材ハイパーカーボンの特性と、設計思想のポイントを順に整理していきます。
フェリックス・ルブラン ハイパーカーボンの基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | TIBHAR(ティバー) |
| カテゴリ | 攻撃用(シェーク/中ペン両対応) |
| 希望小売価格(税込) | ¥26,400 |
| 板構成 | 木材5枚+ハイパーカーボン2枚(インナータイプ) |
| 板厚 | 5.9mm |
| 平均重量 | 約85g(FL/ST)/約87g(CP・中ペン) |
| グリップ形状 | FL/ST/CP(中国式ペンホルダー) |
| 原産国 | 韓国 |
| 発売 | 2023年12月 |
このラケットの最大の特徴は、TIBHAR が新素材として打ち出した 「ハイパーカーボン」 を、芯材寄りに配置した インナータイプ で組んでいる点です。同じ TIBHAR のラインナップでも、ハイパーカーボンを採用したモデルは限定的で、F.ルブラン選手のためにチューニングされた特別な合板構造と言えます。
板厚は5.9mm。インナーカーボンとしては平均より少し厚めで、しっかり板を押して打つタイプの選手と相性が良い数値です。
フェリックス・ルブラン ハイパーカーボンの特徴・レビュー
このラケットを一言で表すなら、「アウターカーボンの破壊力と、インナーカーボンの安定感を1本に両立させたラケット」 です。F.ルブラン選手のような、台に近い位置からも下がっても戦えるオールラウンド型の攻撃選手のために、まさに最適化された設計になっています。
特徴①:新素材「ハイパーカーボン」をインナーに配置
ハイパーカーボンは、TIBHAR が独自に展開している新世代カーボン素材です。一般的なカーボンよりも素材自体に反発力を持たせつつ、しなりも残すという、相反する特性を両立させているのが触れ込みです。
本機ではこの素材を、上板の真下ではなく芯材寄りに配置した インナータイプ として組み込んでいます。インナー配置の利点は、インパクトの瞬間に上板の木材で球を一度受け止め、その後ろでカーボンが反応するため、 回転をかけやすく、球持ちの感覚が残る こと。アウターカーボンに比べて、台上プレーやミート系のショットでの安定感が上がります。
特徴②:弧線が出やすく、思い切り振っても収まる
レビューサイトの試打評を読み解くと、多く挙がっているのが 「弧線が出やすく、フルスイングしてもオーバーミスしにくい」 という声です。これはハイパーカーボンの素材特性と、インナー配置の組み合わせから来ているもので、攻撃用ラケットとしては非常に扱いやすい弾道に仕上がっています。
ラケット角度を被せ気味にしてフォアドライブを振り抜いたとき、台に収まる安心感は、初中級〜中級レベルの選手にとっても大きな安心材料になるはずです。「インナーカーボンは難しそう」という先入観で敬遠している方にこそ、一度握ってみてほしい一本です。
特徴③:ペン・シェーク両対応のグリップバリエーション
F.ルブラン選手の代名詞であるペンホルダーモデルが本命ですが、本機は シェークの FL/ST にも対応 しているのが嬉しいポイントです。同じ合板構造のまま、シェーク用としても入手できるので、「F.ルブラン選手の用具を、自分のスタイルに置き換えて使ってみたい」というニーズにも応えてくれます。
平均重量はFL/STで約85g、CP(中国式ペン)で約87g。シェークとしてはやや軽めの部類に入るので、振り抜きやすさを重視する選手とも相性が良い設計です。
フェリックス・ルブラン ハイパーカーボンのデメリット・注意点
魅力的な一本ですが、購入前に押さえておきたい注意点もいくつかあります。
- デメリット①:純粋な弾き重視の選手にはマイルドに感じることも:インナータイプ+弧線重視の設計のため、一発の弾きや球離れの速さで勝負するスタイルには、もう少しアウター系・厚板のラケットの方が向く場面があります。
- デメリット②:定価¥26,400は、初心者向けの価格帯ではない:新素材採用+プロ選手共同開発モデルだけに、価格は中上級向けの設定です。卓球を始めて間もない方の最初の一本としては、コストとオーバースペックの両面でややハードルが高めです。
- デメリット③:板厚5.9mmは薄板派にはやや厚め:薄い板で球持ちをしっかり感じたい選手にとっては、本機はやや厚い印象を受ける可能性があります。台上の繊細なタッチを最優先する方は、試打で打感を確かめてから判断するのが安心です。
こんな選手におすすめ
- ✅ ペンホルダーで前陣・中陣を行き来して攻撃を組み立てる選手
- ✅ シェークでもインナーカーボンの安定感と攻撃力を両立させたい中上級者
- ✅ アウターカーボンを使ってきたが、もう少し弧線と球持ちが欲しいと感じている選手
- ✅ F.ルブラン選手の用具に憧れがあり、その設計思想を体感してみたい人
こんな選手には向いていない
- ❌ 純粋な前陣ブロック・ミート主体の選手:弧線で押し込むより、フラットな弾きで勝負したいなら他のラケットが選択肢に入る
- ❌ 卓球を始めたばかりの初心者:合板構造・価格帯ともにオーバースペックになりやすい
フェリックス・ルブラン ハイパーカーボンを使ってみての印象・評判
実際に打ってみると、まず印象に残るのは 「思い切り振り抜いても、ボールがちゃんと収まる」 という弧線の出方です。インナー配置のカーボンが、上板の木材を通したインパクトをやさしく受け止め、適度なしなりとともに球を前へ運んでくれます。フルスイングのフォアドライブを連打しても、オーバーミスを気にせず振り抜ける感覚があり、攻撃用ラケットとしての「気持ちよさ」がしっかり感じられます。
台上プレーでは、ストップやツッツキでネットミスが少なく抑えられる印象です。インナーカーボンの利点である「球持ち」がよく効いていて、繊細なタッチを必要とする場面でも板任せのコントロールがしやすいラケットです。バックハンドのチキータも、回転をかける感覚が掴みやすく、攻撃的に振っても安定感が損なわれにくいと感じます。
気になる点を挙げるなら、純粋な「弾き」「ミート系」の打ち方になると、もう少しスピードが欲しいと感じる場面があるかもしれません。アウターカーボンのような直線的な弾道が好みの方には、本機の弧線志向は少し物足りなく映る可能性があります。一方で、回転と弧線で組み立てる現代卓球の主流に合うラケットを探しているなら、選択肢の上位に入ってくる一本だと言えます。
TIBHAR フェリックス・ルブラン OFF-(合板)との比較
F.ルブラン選手のシグネチャーモデルは、本機のほかに合板タイプの「フェリックス・ルブラン OFF-」もリリースされています。性格はかなり違うので、選択時の整理をしておきます。
| 比較項目 | フェリックス・ルブラン ハイパーカーボン | フェリックス・ルブラン OFF- |
|---|---|---|
| 合板構成 | 木材5枚+ハイパーカーボン2枚(インナー) | 木材合板(カーボンなし) |
| 弾み | アウターとインナーの中間的な強さ | 木材ラケットらしいマイルドな弾み |
| 弧線 | 自然と弧を描く設計 | 自分でスイングして作る必要あり |
| こんな人向け | スピードと安定感を両立したい中上級者 | 木材ラケットで技術を磨きたい選手・基本練習中心 |
合板モデルの「フェリックス・ルブラン OFF-」は、純木材構成でやさしい弾みのラケットです。F.ルブラン選手の用具を入口として、まずは木材ラケットから入る・基本技術をしっかり身につけたいという用途には合板モデル、すでに中上級レベルでスピードと安定感の両立を求めるなら本機ハイパーカーボン、という整理が分かりやすいと思います。
価格・購入先
希望小売価格は税込¥26,400。新素材カーボン搭載のシグネチャーモデルとしては、比較的良心的な価格設定です。
| 購入先 | 特徴 |
|---|---|
| Amazon | 取扱店舗が多く、最安値になりやすい・Prime対応 |
| 楽天市場 | ポイント還元・SPUを活用するとお得になりやすい |
中ペン(CP)モデルはペンホルダーユーザー向け、FL/STはシェークユーザー向けです。グリップタイプの選び間違えには十分注意してください。
まとめ:フェリックス・ルブラン ハイパーカーボンはこんな人に買ってほしい
フェリックス・ルブラン ハイパーカーボンは、フランスの新星F.ルブラン選手と TIBHAR が共同開発した、インナーカーボン構造の攻撃用ラケットです。新素材ハイパーカーボンを芯材寄りに配置することで、攻撃に必要なスピードを確保しつつ、弧線が出やすく安定感のある弾道を実現しています。
「アウターカーボンほどの弾きは要らないけれど、合板ラケットでは少し物足りない」と感じている中上級プレイヤーや、F.ルブラン選手の用具に憧れてシェークでも試してみたい方にとって、ぜひ試打候補に加えてほしい一本です。スピード一辺倒ではなく、弧線と球持ちを大切にする現代的な攻撃スタイルを目指す方に、特におすすめできます。
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