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ヤサカ リーンフォースSIを徹底レビュー|木材に近い球持ちと特殊素材のパワーを両立したコスパ最強インナーカーボン

目次

この記事でわかること

  • リーンフォースSIの特徴と性能(板構成・打球感・弾みの傾向)
  • どんなプレイヤーに向いているか、逆に合わない人はどんな選手か
  • 実打で感じる印象と、ユーザーの間でよく語られている評判
  • 同シリーズの「LT」や、競合の「インナーフォースレイヤーALC.S」との違い

ヤサカが2018年に投入し、定番化したインナーカーボンの『リーンフォース』シリーズ。その中でも一番奥にカーボンを配置した変わり種が「リーンフォースSI」です。一言で言えば、木材の球持ちを残しつつ強打ではカーボンが顔を出す、独特の二面性を持つラケットになります。1万円ちょっとでインナーカーボンを試したい方にとって、相当強い候補になる1本です。

リーンフォースSIの基本スペック

項目内容
メーカーヤサカ(YASAKA)
カテゴリ攻撃用シェークラケット(インナーカーボン)
商品コードTG-123
希望小売価格(税込)11,000円(2023年2月価格改定後)
板構成木材5枚+フリースカーボン2枚(合計7枚合板)
板厚5.6mm
ブレードサイズ157×150mm
平均重量約85g
グリップ形状FL(フレア)のみ
生産国中国

シリーズ4本(HC・AC・LT・SI)の中で、最も球持ち重視、最も弾みが控えめという位置づけ。フリースカーボンを使うのは「LT」と同じですが、SIは中芯材を薄く、添芯(表面から2枚目)に重めの木材を厚く配置することで、カーボンがより内側に来る設計になっています。

リーンフォースSIの特徴・レビュー

スーパーインナー設計らしく、木材ラケットの感触を残したまま強打でカーボンの後押しがもらえる、ハイブリッドな1本です。

特徴①:木材ラケットに近い、抜群の球持ち

SI最大の個性は、軽打時の感覚がほぼ木材ラケットだということ。

カーボンを中芯材の真横にではなく、より内側に押し込んだ設計のため、軽くスイングしたボールは「ボールが板に乗る」感覚がしっかり残ります。台上のツッツキ、ストップ、フリック、軽いループドライブといったタッチ重視の技術で、ボールをコントロールしやすい設計です。

特殊素材ラケット特有の、軽打でも球が走りすぎてオーバーするような挙動が少ないため、合板ラケットからインナーカーボンに移行する人にとって、違和感のなさは大きな価値になります。

特徴②:強打で顔を出すカーボンの推進力

球持ち重視と聞くと「弾まないラケット」を想像するかもしれませんが、SIはそこで終わりません。スイングを振り抜いて強くインパクトすると、フリースカーボンが反応して打球音がカツンと変わり、球に伸びが出ます。

この「軽打は木材、強打はカーボン」という二面性が、リーンフォースSIの面白さです。引っ張り込んでドライブを振り抜けば、想像以上に球質の重いボールが飛んでいきます。コントロール性能の中に、決定力を仕込んでおける設計と言えます。

特徴③:1万円台で買える、インナーカーボンのコスパ枠

インナーカーボン系のラケットは、バタフライのインナーフォースレイヤーシリーズに代表されるように1万5,000〜2万円超が珍しくない価格帯です。その中でSIは11,000円(税込)で買えるのが大きな強み。

ヤサカは過去に『デュラングル スーパーインナー』(廃番)という名作インナーを出していて、その設計思想を受け継いでいるのがSIです。シリーズ名の「SI」はSuper Inner(スーパーインナー)の略。最初の1本としてインナーを試したい人、サブラケットとして手元に置いておきたい人にハマる価格設定です。

特徴④:グリップは細め、振り抜きの良い軽量設計

平均重量約85gで、両面に重ためのテンションラバーを貼っても十分振り切れる重量に収まります。重いラケットでスイングが落ちる悩みを持つ選手にとっては、扱いやすい部類でしょう。

ただしリーンフォースシリーズ全体に言えることですが、グリップは一般的なFLよりやや細めに作られています。普段太めのグリップを好む選手は、購入前にグリップ感を確認しておきたいところです。

リーンフォースSIのデメリット・注意点

買ってから「思っていたのと違った」とならないよう、正直に注意点を挙げておきます。

  • 直線的なスピードは出にくい:アウターカーボンや弾みの強いインナーカーボンと比べると、初速の速さでは見劣りします。前陣でカウンタースマッシュを連発するスタイルとは方向性が違います。
  • 擦るドライブ主体だと物足りないことも:ボールを薄く擦って回転だけで勝負するタイプの選手だと、強打時のカーボンの推進力を引き出しきれず、性能の半分しか使えない印象になるかもしれません。食い込ませて打つ意識があると、SIの個性が活きます。
  • グリップが細め:太グリップ派は要試打。EGオーダー対応モデルではないため、グリップ形状の変更はできません。
  • デザインの好みが分かれる:ブルーのライン入りデザインは、シリーズ統一感を狙ったもので、好みが分かれる部分です。

こんな選手におすすめ

✅ 合板ラケットから初めてインナーカーボンへ移行する中級者:木材の感覚を残したいなら最有力候補
✅ 台上技術・繋ぎ・サーブで主導権を握ってから攻めるオールラウンドタイプ:球持ちと制御性のバランスが武器になる
✅ 中陣でドライブ主体に戦う選手:弧線が描きやすく、引き合いでミスが減る
✅ 1万円台でインナーカーボンを試してみたい価格重視層:コスパは間違いなくクラス上位
✅ ヤサカ契約選手・神巧也選手のスタイルに憧れるユーザー

こんな選手には向いていない

❌ 前陣速攻でスピード勝負したい選手:直線的な伸びと初速の速さは別のラケットの方が合う
❌ 擦るドライブ専門で、強打をほとんど使わない選手:SIの強打時の魅力を引き出しきれない
❌ 太めのグリップが好みの選手:シリーズ全体のグリップが細めなので違和感が出やすい
❌ 「とにかく弾む特殊素材ラケットが欲しい」選手:弾みの強さを求めるならHCやACの方が候補になる

リーンフォースSIを使ってみての印象・評判

実際に打ってみると、想像していた以上に木材寄りの感触で、初対面でも違和感なく振れる印象です。インナーフォースレイヤーALC.Sのような有名どころと比較されることもありますが、ボールを掴む感覚はSIの方がはっきり出ます。「特殊素材なのにここまで掴むのか」と感じる人が多いのも納得です。

ループドライブやカウンターの場面では、ラケットがしなって球がしっかり乗るので、回転をかける動作と相性がいいです。台上では、ストップやツッツキで「球が走りすぎる」現象が起きにくく、慣れていない人でも扱える幅があります。粘着系・テンション系どちらのラバーともマッチしやすく、表ソフトを試す例もよく見られます。

一方で、初速のスピードを求めて打つと「あれ、思ったより伸びないな」と感じることはあります。前陣速攻で押し込みたい場面では、もう一段階弾むラケットの方が合うかもしれません。あくまで「コントロール+α」のラケットで、最高速度を競う1本ではない、というのが正直なところです。

リーンフォースLTとの比較

シリーズ内で最も比較されやすいのが、同じフリースカーボンを使う「LT」。どちらを選ぶべきか迷う人が多いポイントです。

比較項目リーンフォースSIリーンフォースLT
価格帯(税込)11,000円11,000円
板厚5.6mm5.5mm前後
平均重量約85g約82g
弾みの傾向控えめ・球持ち重視中庸・バランス重視
カーボン位置より内側(中芯薄+添芯厚)標準的なインナー位置
向いている人球持ち・制御重視のオールラウンド型軽さ・扱いやすさ重視の中級層

SIは「木材寄りでより掴む感覚」、LTは「軽くて振り抜きやすく、もう少し弾む」と覚えておくと選びやすいです。スイングスピードが上げきれない選手はLT、ボールに乗せる感覚を最優先したい選手はSI、という分け方が現実的です。

インナーフォースレイヤーALC.S(バタフライ)との比較

価格帯は離れますが、SIの口コミでよく引き合いに出されるのが、バタフライのインナーフォースレイヤーALC.Sです。

比較項目リーンフォースSIインナーフォースレイヤーALC.S
価格帯(税込)約11,000円約20,000円前後
特殊素材フリースカーボンアリレートカーボン(ALC)
球持ち強い中〜強
弾み控えめやや強め
価格メリット半額近くで買えるブランド・信頼性
向いている人コスパ重視で球持ち重視層ハイエンドで完成形を求める層

打感は近いですが、SIの方がより掴む方向、ALC.Sの方が弾む方向です。価格差を考えると、SIは「インナー入門」「練習用サブラケット」として非常に強い選択肢になります。

価格・購入先

希望小売価格は11,000円(税込)ですが、Amazonや楽天市場ではセールや在庫状況によって7,000円台後半〜1万円弱で出ていることもあります。1万円を切るタイミングがあれば、インナーカーボンとしては破格と言えます。

購入先特徴
Amazon在庫変動が大きく、タイミング次第で最安になりやすい。Prime対応で到着が早い
楽天市場ポイント還元・買い回りキャンペーンで実質価格が下がる場合あり

価格は変動するので、購入前に複数ショップを比較するのがおすすめです。

まとめ:リーンフォースSIはこんな人に買ってほしい

リーンフォースSIは、「木材ラケットの球持ちは捨てたくないけれど、決定打のときには特殊素材の後押しもほしい」という、欲張りな悩みに応えてくれる1本です。

シリーズ最速のスピードや、ハイエンドの完成度を求めるなら別のラケットを選ぶべきですが、コントロールと攻撃力のバランス、そして1万円台というコスパを考えると、これだけのインナーカーボンはなかなか見当たりません。

初めてのインナーに踏み出したい中級者、サブラケットを探している経験者、そして合板から自然に移行したい選手にとって、試してみる価値は十分にあると思います。

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