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ヤサカ リゾネイトAIを徹底レビュー|インナー厚ラケで球持ちと威力を両立した中上級者向けの新基準

目次

この記事でわかること

  • リゾネイトAIの板構成・板厚・価格などの基本スペック
  • インナーAカーボン×6.3mm厚板の打球感の特徴
  • どんなプレイスタイルやレベルの選手に向いているか
  • ティモボルALCとの違いと、選び分けの判断基準

リゾネイトAIは、ヤサカが「インナーなのに弾む厚ラケ」というありそうでなかったコンセプトを形にしてきた一本です。インナーカーボンの扱いやすさは欲しいけれど威力が物足りない、と感じてきた人にとっては待望の選択肢になります。この記事では、スペックと実際の打球感、向き不向きを整理しながら、購入前に押さえておきたいポイントを順に見ていきます。

リゾネイトAIの基本スペック

公式HPで確認できた数値を中心にまとめます。

項目 内容
メーカー ヤサカ(YASAKA)
カテゴリ 攻撃用シェークハンド/中国式ペン
希望小売価格(税込) 19,800円
板構成 木材5枚+Aカーボン2枚(インナー配置)
板厚 6.3mm
重量 87g±
ブレードサイズ FLA:157×151mm/中国式:161×151mm
グリップ形状 フレア(FLA)/中国式
生産国 China

カーボン入りラケットとしては平均的な価格帯ですが、20,000円を切る設定はインナー特殊素材ラケットの中ではむしろ控えめです。板厚6.3mmは「インナー系」としてはかなり厚い部類で、ティモボルALC(5.8mm前後)やインナーフォースレイヤーALC(5.7mm)と比べて約0.5mm厚いという点が大きな個性になっています。

リゾネイトAIの特徴・レビュー

リゾネイトAIを一言で表すなら「球を掴むのに弾む」ラケットです。インナー特殊素材の安心感はそのままに、厚板ならではの押し込んだときの伸びを足したような感覚があります。

特徴①:インナーAカーボン×6.3mm厚板という組み合わせ

最大の個性は、しなやかなAカーボンを内側の層に配置しながら、板全体は6.3mmと厚めに仕上げている点です。一般的なインナーカーボン系は5.7〜5.9mmの板厚が主流で、球持ちは良いものの「もう一押しの威力」が足りないと感じる場面が出てきます。リゾネイトAIはそこに厚板の弾性を足してきました。

具体的には、軽くスイングしたときには木材ラケットに近いしなりを感じ、しっかり振り抜いたときに初めてカーボン由来の反発が顔を出します。この使い分けが自然にできる構造になっているので、台上の繊細な打球から中陣のパワードライブまで、振りの強さ=威力という関係を保ちやすいのが魅力です。

特徴②:上板の柔らかさが生む扱いやすさ

リゾネイトAIは、表面に少し軟らかめの木材を採用しています。インナーカーボンの「上板で球を捉えてからカーボンで弾く」という構造は、上板が硬すぎると弾道が浮きやすく、軟らかすぎると威力が出にくくなります。リゾネイトAIはこのバランスがちょうど良く、ループドライブやツッツキでも球を一拍掴んでから出ていく感覚があります。

打球感は「コンッ」と硬く返ってくるのではなく、「クッ」と一度沈んでから返ってくる印象です。ブロックでも安定して相手コートに収まりやすく、台に収まってくれるという声が多い理由はこの上板の作りにあります。

特徴③:使うラバーを選ばない懐の深さ

リゾネイトシリーズの開発には北京五輪金メダリストの馬琳が関わったとされており、「ラケット側で個性を出しすぎず、ラバーの性能を引き出す」という設計思想が貫かれています。リゾネイトAIもこの考え方を引き継いでおり、硬いラバーを貼れば威力寄りに、軟らかいラバーを貼ればコントロール寄りに、それぞれの長所がそのまま出てくる素直さがあります。

ラケット自体は厚板で弾むタイプなので、組み合わせの方向性としてはG-1のような少しコシのある中硬度ラバーや、ラクザX、ラクザZなど自社のテンション系との相性が取りやすい印象です。逆に超高硬度ラバーを貼ると弾みすぎて止まらなくなることもあるため、チューニングの幅は意識しておきたいところです。

リゾネイトAIのデメリット・注意点

良いラケットほど、合わない人にははっきり合いません。リゾネイトAIにも気をつけたいポイントがあります。

  • デメリット①:87g±という重量設定は、攻撃用ラケットとしては平均的ですが、インナー厚ラケのため重心が前寄りに感じやすく、振り遅れが出やすい人には少し負担になる
  • デメリット②:6.3mmと厚めの板厚により、極端に短い前陣プレーや、軽くタッチして相手のミスを誘うブロック中心のスタイルでは、勝手に飛んでしまいオーバーミスにつながる場面がある
  • デメリット③:インナーカーボンの典型的な「グッと食い込んでから出る」感覚を期待すると、厚板ゆえの素直な弾みでやや拍子抜けする可能性がある

特に「インナーカーボンらしい球持ちを最優先したい」人にとっては、リゾネイトAIは少し弾みが勝ちすぎる選択になり得ます。木材ラケットからのステップアップで威力が欲しい層の方が、メリットを実感しやすい設計です。

こんな選手におすすめ

  • ✅ 中陣からのドライブで攻め抜きたい中上級者:厚板の威力を活かしてフォアの一撃を作りやすい
  • ✅ 木材ラケットからインナーカーボンへ移行したい選手:弾みの落差が小さく、違和感なく移行できる
  • ✅ ラバーの個性を最大限引き出したい人:ラケット側の主張が強くないため、ラバーの長所がそのまま出やすい
  • ✅ 両ハンドの安定感と一発のパワーを両立したい人:上板の球持ちで安定、振り抜きで威力という使い分けがしやすい

こんな選手には向いていない

  • ❌ 前陣速攻でブロック・カウンター主体の人:勝手に飛んでしまい、コースを抑えにくくなる
  • ❌ 軽量で振り抜きの速さを最優先する人:87g±の重量と厚板の重心は、軽量ラケット派にはやや重く感じる
  • ❌ 純粋な木材ラケットの感覚を残したい人:カーボン由来の反発が強打時にしっかり出るため、完全な木材タッチを求める人には合わない

リゾネイトAIを使ってみての印象・評判

実際に打ってみると、まず驚くのは「インナーなのに弾む」というキャッチコピーが看板倒れではない点です。台上のストップやツッツキでは木材ラケットのように一拍止まり、そこからループドライブで持ち上げると意外なほどスッと球が伸びていきます。中陣からのフォアドライブは、振り切ったときの伸びが厚板特有の伸びやかさで、相手コートに刺さるような弾道になります。

よく聞くのは「どんな技術でもやりやすい」「台に収まってくれる」という声です。これは上板の柔らかさと、インナー配置されたAカーボンの組み合わせによるもので、無理なフォームで打ってもラケットがある程度許容してくれる懐の深さがあります。一方で、強打したときは厚板由来の反発がしっかり出てくれるので、安定感と威力の両取りができるという評価につながっています。

気になる点を挙げるなら、ブロックでの「飛びすぎ」です。軽く合わせるだけのつもりでも、相手の球が速いとそのまま強い反発で返ってしまうため、最初は少し抑え気味のブロックを意識する必要があります。ここは慣れの問題ですが、前陣カウンタープレーが多い選手は試打でしっかり感覚を確認したほうが良い部分です。

ティモボルALCとの比較

インナーカーボン系の代表格であるバタフライのティモボルALCと比較してみます。

比較項目 リゾネイトAI ティモボルALC
価格帯 19,800円(税込) 21,560円(税込・参考)
板厚 6.3mm 5.8mm
板構成 木材5枚+Aカーボン2枚(インナー) 木材5枚+ALC2枚(アウター)
打球感 厚板由来の弾みと球持ちの両立 球持ち重視で柔らかめ
こんな人向け 威力寄りのインナーが欲しい中上級者 安定感重視のオールラウンダー

ティモボルALCはアウターALCの代表で、振らなくても弾むイメージが強いラケットです。一方リゾネイトAIはインナー配置なので、振り抜いて初めてカーボンの恩恵が出てきます。「自分から振っていきたい」「威力を上乗せしたい」と感じているなら、リゾネイトAIの方が踏み込んだときの伸びが手応えとして残ります。逆に、軽くスイングしても球が走る感覚を求めるなら、ティモボルALCのアウター構造の方がフィットしやすいです。

シリーズ内のリゾネイトGIも選択肢に入りますが、GIの方がややハードで弾むため、オフェンス特化の選手向けです。AIは「扱いやすさを保ちながら威力を底上げした一本」という位置づけで、より幅広いプレイヤーに届きやすい仕上がりになっています。

価格・購入先

希望小売価格は19,800円(税込)ですが、ECサイトでは多少値引きされて15,000〜18,000円台で見つかることもあります。インナー特殊素材ラケットとしては手の届きやすい価格帯です。

購入先 特徴
Amazon 最安値になりやすい、Prime対応で発送が早い
楽天市場 ポイント還元で実質負担を下げやすい

ラケットは個体差で重量が前後するため、重量指定ができる専門店での購入も検討する価値があります。87g±の規格に対して、軽めの個体は振り抜きやすく、重めは球威が出やすいという違いが出ます。

まとめ:リゾネイトAIはこんな人に買ってほしい

リゾネイトAIは、インナーカーボンの扱いやすさと厚板の弾みを両立した、ヤサカらしい職人的なバランスのラケットです。中陣からのドライブで一発を作りたい中上級者、木材ラケットからのステップアップを考えている人、ラバーの個性を引き出したい人にとって、有力な候補になります。

完全な前陣ブロッカーや軽量重視の選手には合わない場面もありますが、振って勝負したいタイプにとっては、頼れる相棒になってくれる一本です。ヤサカのインナー厚ラケという新しい解答に興味があるなら、試す価値は十分にあると思います。

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