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VICTASグラディアスARを徹底レビュー|中上級者向け王道アウターカーボンの実力

目次

この記事でわかること

  • グラディアスARの特徴と性能
  • どんなプレイヤーに向いているか
  • 実際に使ってみての印象・評判
  • グラディアスHA/EX、スワットカーボンとの違い

VICTASから2024年12月にリリースされた「グラディアス」シリーズ。なかでも王道のアウターカーボンとして発売されたのが「グラディアスAR」です。アラミド繊維とカーボンを織り交ぜたARカーボンを搭載し、威力と球持ちのバランスをどう取っているのか。アウター入門としてアリなのか、それとも完全に中上級者向けなのか。実際の打球感や向いている戦型を、シリーズの位置づけと併せて整理しました。

グラディアスARの基本スペック

項目 内容
メーカー VICTAS(ヴィクタス)
カテゴリ 攻撃用シェークハンドラケット(中国式ペンあり)
希望小売価格(税込) 15,400円
攻守レベル OFF+
ブレード素材 木材5枚+ARカーボン2枚(アウター)
ブレード厚 6.0mm
ブレードサイズ FL・ST:157×150mm/CHN:159×150mm
グリップサイズ FL 100×26mm/ST 100×28mm/CHN 85×26mm
重量 FL・ST 85g±(販売店表記では90g±もあり)/CHN 88g±
製造国 中国
発売日 2024年12月

カーボンの種類は「ARカーボン」。柔軟性のあるアラミド繊維と反発力の強いカーボンを交織した特殊素材で、アウター位置に搭載されています。シリーズ3兄弟(AR・HA・EX)のなかでは、威力と球持ちのバランス型という位置づけです。

グラディアスARの特徴・レビュー

一言で表すなら「アウターカーボンらしい弾みを持ちながら、暴れすぎないバランスを意識した王道ドライブ用ブレード」。アラミド繊維由来の柔らかさを残しているため、ガチガチのアウターカーボンというより、しっかり球を掴んでから飛ばす感覚に近い仕上がりです。

シリーズNo.1の威力と、思ったよりも残る球持ち

グラディアスシリーズのなかで最高の威力を狙って設計されたのがARです。アラミド繊維とカーボンを交織したARカーボンは、純粋なカーボン単体よりも反発が抑えられる一方、初速とパワーは十分。

実際に打ってみると、フォアハンドのループドライブで球が走ります。ARカーボンの柔らかさが効いており、インパクトの瞬間に板がしっかりたわむ感覚があるため、回転をかけてから飛ばすドライブが成立しやすい。アウターでありながら球持ちが残るタイプで、回転重視のプレーヤーが従来の5枚合板から乗り換えても破綻しにくい設計です。

ARカーボンによる素直な弾道とフィーリングの良さ

アウターカーボンの多くは弾道が直線的になりがちですが、グラディアスARはやや弧線が出やすい部類に入ります。アラミド繊維の柔軟性が弾道に乗り、ループ気味のドライブでも台にしっかり収まる印象です。

打球感はアウターらしくカチッとはしているものの、過度に手に響く感じはありません。アウターカーボン特有の「金属的な響き」を苦手とする選手にとって、許容しやすい打球音に整えられている。フィーリングの良さは、シリーズの中で最も評価しやすいポイントだと思います。

前・中陣のドライブプレーに最適化された設計

板厚6.0mmという数値は、アウターカーボンとしては標準的。極端な薄板ではないため、前陣でのカウンタードライブやミート系の技術も問題なくこなせます。

中陣に下がっても球が伸びてくれるので、前陣に張りつくタイプではなく、ラリー戦で打ち合うスタイルのほうが本領を発揮できる印象です。後陣まで下がるロビング主体のプレーには向きませんが、前陣カウンター〜中陣ループドライブまでの守備範囲をカバーできます。

グラディアスARのデメリット・注意点

正直に言って、初心者がいきなり手を出すラケットではありません。OFF+ステータスが示すとおり、性能を活かせるのは中級以上の選手。気をつけたいポイントを2つ挙げます。

  • しっかり弾むため、台上技術はラバー選びで調整が必要:レビューでもよく挙がりますが、軽い力でも球がしっかり飛ぶため、ストップやツッツキでオーバーミスしやすくなる。粘着系や微粘着系のラバーで弾みを抑える組み合わせが推奨される
  • 重量が公称より重い個体もある:販売店によっては「90g±」と表記される個体も流通している。実際にレビューでも「思ったより重め」という声が出ているので、購入前に店頭で重量確認できる店を選ぶと安心

こんな選手におすすめ

  • ✅ 前・中陣で両ハンドドライブを軸に戦う中上級者
  • ✅ 5枚合板や弾みの控えめなカーボンからステップアップしたいドライブマン
  • ✅ 粘着系・微粘着系ラバーを貼って回転とスピードを両立したい選手
  • ✅ ARカーボン搭載モデルを試したいが、ハイブリッドARほどスピード一辺倒は避けたい人

こんな選手には向いていない

  • ❌ カットマン・ブロック主戦型:弾みが強く、安定したカットや受けの技術が難しくなる
  • ❌ 卓球をはじめて間もない初心者:OFF+ステータスのアウターカーボンを使いこなすには、まずは扱いやすいラケットで基礎を作るほうが上達しやすい
  • ❌ 後陣ロビング主体の守備型:板厚6.0mmは後陣からのスローボール主体のプレーには硬すぎる

グラディアスARを使ってみての印象・評判

ARカーボン搭載のアウターラケットとして、よく聞くのは「弾むがコントロールしにくいわけではない」という評価です。実際に打ってみると、アウターカーボン特有の弾道が直線的になりすぎる現象は抑えられており、ラリー中でも安心して振り抜ける感覚があります。

ループドライブの安定感もよく挙がるポイント。アラミド繊維の柔軟性のおかげで、回転をかける動作の途中で球がラケットから離れる感じがしません。回転をかけ切ったドライブが台に収まりやすく、両ハンドでドライブを打ち合うスタイルとは特に相性がいい。

一方、気になる点として「台上で球が浮きやすい」という声も実際によく挙がります。ストップが伸びてしまったり、ツッツキが甘くなったりするケースは、ある程度ラバーで弾みを抑える発想が必要。粘着系ラバーや硬めのテンションを組み合わせると、台上の収まりが改善します。

グラディアスHA/EX、スワットカーボンとの比較

シリーズ内での比較:AR/HA/EX

比較項目 グラディアスAR グラディアスHA グラディアスEX
搭載特殊素材 ARカーボン ハイブリッドARカーボン EXカーボン
打球感 バランス型(中硬) シリーズで最も硬い シリーズで最も軟らかい
強み 威力と球持ちの両立 スピード・破壊力 コントロール・操作性
板厚 6.0mm 6.0mm 5.8mm
価格(税込) 15,400円 15,400円 15,400円
こんな人向け 王道のドライブ主戦型 前陣速攻・カウンター型 アウター入門・両ハンド安定型

ARは「威力と球持ちのバランス」、HAは「スピード重視で硬め」、EXは「アウター入門・操作性重視」というキャラ分け。両ハンドドライブで威力も欲しい選手はAR、台に張りついてスピード勝負したいならHA、アウターカーボン自体が初めてならEXが選びやすい設計になっています。

スワットカーボンとの比較

比較項目 グラディアスAR スワットカーボン
価格帯 15,400円 約8,000円前後
特殊素材 ARカーボン フリースカーボン
板厚 6.0mm 6.0mm
重量 85g± 85g±
弾み アウターカーボンらしい弾み 控えめ(アウターの中では弱め)
こんな人向け 中上級者の本格派 アウター入門・コスパ重視

スワットカーボンは「アウターカーボンの入口」として優秀ですが、特殊素材の反発力は控えめ。本格的なアウターカーボンの威力が欲しい中上級者には物足りなさが出やすい。グラディアスARはその点、しっかりとアウターらしい弾みと威力を体感できる設計です。価格差はおよそ7,000円ですが、性能の到達点としては別カテゴリと考えるのが妥当だと思います。

相性の良いラバー

VICTAS公式が推奨しているのは「V>15 スティッキー」と「V>20 ダブルエキストラ」の2枚です。

  • V>15 スティッキー(微粘着):球持ちのあるグラディアスARに微粘着シートを組み合わせることで、回転性能が一段引き上がる。本格派ドライブを狙うフォア面に最適
  • V>20 ダブルエキストラ:寛容なフィーリングで、両ハンドドライブの安定感を底上げできる。バック面や、扱いやすさ重視の選手向け

公式推奨以外では、ラクザシリーズや粘着系ラバーを合わせて弾みを抑えるセッティングもアリ。台上の浮きやすさを補正したい場合は、フォア面に粘着系という選択肢も検討する価値があります。

価格・購入先

希望小売価格は税込15,400円ですが、卓球専門店では10,000円前後で販売されているケースが多い。Amazonでは11,000〜12,000円台、楽天市場では9,700円前後と、購入先によって2,000円以上の差が出ます。

購入先 特徴
Amazon 最短翌日着、Prime対応。在庫が安定しやすい
楽天市場 卓球専門店の出店が多く、ポイント還元と特価でお得になりやすい

重量にバラつきがあるため、重量指定で購入したい場合は、計量対応のある卓球専門店ECがおすすめです。

まとめ:グラディアスARはこんな人に買ってほしい

グラディアスARは、アウターカーボンの本格的な威力を求める中上級者のための1本です。アラミド繊維由来の柔軟性が球持ちを残してくれるので、回転重視のドライブマンが乗り換えても破綻しにくい設計になっています。

ただし、台上の弾みは強めなので、初心者には扱いきれない可能性が高い。アウター入門ならEX、スピード特化ならHA、王道のドライブ主戦型ならAR、と棲み分けは明確です。

両ハンドドライブで戦うスタイルで、5枚合板やコントロール系カーボンからのステップアップを考えているなら、選択肢の上位に入ってくる1本だと思います。

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