この記事でわかること
- ヒノカーボンの特徴と性能
- どんなプレイヤーに向いているか
- 兄弟モデル「ヒノカーボン パワー」との違い
- 日本式ペンホルダー全体での位置づけ
「日本式ペンで、軽くて速いラケットが欲しい」。日本式ペンホルダー愛用者の間で長年支持されているのが、TSP(現VICTAS)のヒノカーボンです。檜の表面材にカーボンを組み合わせた軽量高反発の設計で、連続ドライブの威力と取り回しのよさを両立。日本式ペン特有のスピード型プレースタイルにベストマッチする一本です。
ヒノカーボンの基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | VICTAS(旧TSP) |
| カテゴリ | 攻撃用日本式ペンホルダーラケット |
| 希望小売価格(税込) | 15,840円 |
| 板構成 | 木材3枚 + カーボン2枚 |
| 板厚 | 7.0mm |
| ブレードサイズ | S: 144×134mm / SR: 140×138mm |
| グリップ寸法 | S: 90×20mm / SR: 85×20mm |
| 平均重量 | 75g前後 |
| ステータス | OFF+ |
| 裏面 | コルクなし |
軽量75gという日本式ペンならではの取り回しの良さ。木材3枚+カーボン2枚という構成で、ペン特有のシンプルさを保ちつつ、現代的な反発力を備えた設計です。
ヒノカーボンの特徴・レビュー
このラケットを一言で表すなら「日本式ペンで、軽さと反発力を最大限に両立した攻撃型」です。檜+カーボンの設計思想がそのまま体現された、ペンホルダー攻撃型の理想形といえます。
特徴①:檜の表面材が生む独特の打球感
最大の魅力は、表面材に使われる檜(ヒノキ)の打球感です。檜は日本式ペンホルダーの定番素材で、軽くて反発力に優れる特性を持っています。表面に檜を配置することで、ボールが板に乗った瞬間の感触が独特で、日本式ペンならではの「乗せて弾く」感覚を引き出します。
カーボンは内側に配置されているため、過度に弾きすぎることがなく、檜の感触をしっかり残しながら反発力を底上げする設計です。台上の細かい技術や、サービスから三球目攻撃へのつなぎでも、安定した打球感が保たれます。
特徴②:75gの軽量設計で取り回し抜群
平均重量75g前後という軽量設計は、日本式ペンホルダーの大きな魅力です。シェークハンドが80〜90g台が標準なのに対し、ペンの軽さは振り抜きやすさに直結します。
特に連続ドライブやフットワークを伴う攻撃では、ラケットの軽さが体への負担を減らし、スイングスピードを上げてくれます。ヒノカーボンは軽さに加えてカーボンによる反発があるため、軽いだけのラケットとは違うパンチ力を持っています。
特徴③:板厚7.0mmで連続ドライブに最適
板厚7.0mmは日本式ペンとしては標準〜やや厚めの設計。これにより、ドライブの威力を出しつつ、コントロール性も維持されています。
特に連続ドライブ。前陣で速いテンポでドライブを打ち続けるスタイルにマッチしており、相手を押し込むラリー展開で本領を発揮します。「軽くて速い、ペン特有の連続攻撃」を志向する選手にぴったりの設計といえます。
特徴④:粘着ラバーとの相性も良好
日本式ペンといえば粘着ラバーとの組み合わせが定番です。ヒノカーボンは粘着ラバー(キョウヒョウ・スピンエースなど)を貼っても、その重さに負けず、しっかり弾いてくれる反発力を持っています。
中国式・日本式ペン両方で根強い人気を誇る粘着ラバーの「重い球質」を、ヒノカーボンの軽量設計が補ってくれるイメージ。テンション系裏ソフトでも問題なく、幅広いラバーに対応する懐の深さを持っています。
ヒノカーボンのデメリット・注意点
人気モデルではありますが、押さえておきたい弱点もあります。
- デメリット①:シェークユーザーには対象外
日本式ペンホルダー専用なので、シェークユーザーには関係のない一本。ペンユーザー向けの限定モデルです。
- デメリット②:裏面攻撃には不向き
裏面コルクなしのため、純粋な日本式ペン(片面のみ使用)の設計。最近主流の「裏面打法」を多用する場合、コルクや専用処理が必要になります。
- デメリット③:生産完了モデルがある
S(角型)とSR(角丸型)は生産完了とされ、新品入手が難しいケースがあります。在庫状況を事前に確認したいところです。
- デメリット④:ペンホルダー人口の減少
日本式ペン自体がシェーク主流の現代では少数派。ラケットメンテナンスやラバー選びでも、シェーク中心の店舗だと相談できる選手が少ない場合があります。
こんな選手におすすめ
- ✅ 日本式ペンホルダーで攻撃型のスタイルを貫きたい中級〜上級者
- ✅ 連続ドライブで相手を押し込みたい前陣型ペンユーザー
- ✅ 軽量+高反発のバランスを求める選手
- ✅ 粘着ラバーやスピン系テンションで重い球を作りたい選手
- ✅ 檜の打球感を体感したいペン愛好者
こんな選手には向いていない
- ❌ シェーク使用者:そもそも対象外
- ❌ 裏面打法を多用する選手:コルクなし設計で別モデルが必要
- ❌ 中陣・後陣のロビング型:軽すぎて球が浅くなる
- ❌ 守備重視のスタイル:攻撃型設計のため
ヒノカーボンを使ってみての印象・評判
実際にヒノカーボンを使い込んでいる日本式ペン愛用者から、よく挙がる感想をまとめます。
最も多いのは「軽さと反発のバランスが絶妙」「連続ドライブの伸びが違う」というスピード性能への好評価です。ラケットを振った瞬間に「軽いけれど球はしっかり飛ぶ」という、日本式ペンの理想を体現した感覚が支持されています。
また「ネット前の処理から中陣のドライブまで対応できる」という汎用性の高さも評価されており、スピード型ペンユーザーの定番として長年愛用されています。日本式ペンが減りつつある中で、根強いファンに支えられている希少なラインです。
一方、気になる点として挙がるのは「生産完了モデルが多く、新品の確保が難しい」「Power寄りのモデルとの違いに迷う」という供給面・選択面の悩みです。シリーズ全体を含めて在庫状況をチェックすることが、購入時の重要な判断ポイントになります。
ヒノカーボン パワーとの比較
兄貴分のヒノカーボン パワーとの違いを整理します。
| 比較項目 | ヒノカーボン | ヒノカーボン パワー |
|---|---|---|
| 価格帯 | 15,840円 | 16,500円前後 |
| 板厚 | 7.0mm | より厚い |
| 性格 | 軽量+連続ドライブ重視 | 一発の威力重視 |
| 推奨層 | 連続攻撃の前陣ペン | 一発で抜くパワー型ペン |
ヒノカーボンは連続ドライブ重視の汎用型、パワーは威力重視のフィニッシャー型という棲み分け。前陣で粘る派なら無印、一撃必殺派ならパワーが向きます。
おすすめラバー組み合わせ
日本式ペンの定番組み合わせを紹介します。
| おすすめラバー | 特徴 |
|---|---|
| キョウヒョウ NEO 3 | 粘着ラバーの王道。重い球質と威力 |
| ファスタークG-1 | テンション系裏ソフトの定番。回転とスピードの両立 |
| スピンピップス | 表ソフト。ペン速攻型に最適 |
| VICTAS V>15 Stiff | 硬めのテンション。攻撃力重視 |
粘着ラバーで重い球を作るか、テンション系で速い球を作るかで方向性が変わります。連続ドライブ重視ならテンション系、一発の威力重視なら粘着系という選び方が王道です。
価格・購入先
希望小売価格は税込15,840円。生産完了モデルもあり、実勢価格はやや変動します。
| 購入先 | 特徴 |
|---|---|
| Amazon | 取扱店舗が限られる場合あり。在庫確認は必須 |
| 楽天市場 | 卓球専門店の取扱いが多く、ポイント還元活用可 |
| 卓球専門店 | 日本式ペンを扱う店舗で、相談しながら購入できる |
日本式ペン専門の卓球店であれば、ラバー選びから貼り付けまで一貫して相談できます。
まとめ:ヒノカーボンはこんな人に買ってほしい
ヒノカーボンは、日本式ペンホルダーで攻撃型のプレースタイルを貫きたい中級〜上級者にとって、長年信頼されてきた定番モデルです。檜の独特な打球感、75gの軽量設計、カーボンによる反発の補強。これら三つの要素が絶妙にバランスしており、連続ドライブで相手を押し込むスタイルに最適です。
シェーク主流の現代において、日本式ペンの個性を活かして勝負したい選手は、まずこの一本を候補に入れて間違いありません。ペンならではの軽快さと、現代のラケットに求められる反発力を両立した、希少な存在です。
コメント