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バタフライ フレイタス ALC レビュー|中陣両ハンド型に効く”扱いやすいアウターALC”の実力を徹底解説

目次

この記事でわかること

  • フレイタス ALC の基本スペックと設計思想
  • 実際の打球感、弾道、扱いやすさの傾向
  • どんなプレースタイル・レベルの選手に合うか
  • ティモボル ALC やビスカリアとの違いと使い分け
  • 購入前に知っておきたい注意点

「アウターALC のラケットが欲しい。でもティモボル ALC は球離れが速すぎて少し怖い」。そんな悩みを抱えて辿り着く一本が、バタフライのフレイタス ALC です。マルコス・フレイタス選手のシグネチャーモデルでありながら、実は”扱いやすいアウターALC”として中級者からも人気が高いラケットなんです。この記事では、スペック・打球感・適性プレースタイルまで踏み込んで解説していきます。

フレイタス ALC の基本スペック

公式HPで確認した数値を中心に、購入前に押さえておきたい項目をまとめました。

項目 内容
メーカー バタフライ(Butterfly)
カテゴリ 攻撃用シェークハンドラケット
希望小売価格(税込) 19,800円
板構成 木材5枚+アリレート・カーボン2枚(7枚合板)
板厚 6.0mm
重量 平均 90g
ブレードサイズ 157×150mm
グリップ形状 FL/ST/AN(FL:100×25×34mm、ST:100×23×28mm)
特殊素材 アリレート・カーボン(ALC)
選手モデル マルコス・フレイタス(ポルトガル代表)

板厚 6.0mm はバタフライのアウターALC ラケットとしては比較的厚めです。一方で表板にやや軟らかい南洋材(リンバ系)を採用しているため、数値以上に「掴む」感覚が出やすい設計になっています。ここがフレイタス ALC を語る上でいちばん大事なポイントです。

フレイタス ALC の特徴・レビュー

一言で表すなら「弾むのに暴れない、両ハンド型のためのアウターALC」です。アウターカーボン特有の打球音と弾みを残しつつ、上板の柔らかさで球持ちと弧線を確保している。そんなバランス型のラケットになります。

特徴① 中陣での両ハンド攻撃に最適化されたブレード設計

公式の説明には「中陣からの威力ある両ハンド攻撃を後押しする」というコピーが並びます。これは単なるキャッチコピーではなく、設計の意図が打球にしっかり表れています。前陣だけでガツンと弾く、というよりも、半歩下がってフォアもバックもドライブで打ち抜くプレースタイルにフィットします。

実際にラリーになると、ボールが板の上で一瞬止まり、しっかり乗せてから飛び出す感覚があります。アウターALCというと球離れが速いイメージを持つ方も多いと思いますが、フレイタス ALC は素材だけで語れるラケットではありません。両ハンドの威力と回転量、両方を求める中陣プレーヤーには相性のいい一本です。

特徴② アリレート・カーボンらしい弧線と安定性

アリレート・カーボンはバタフライの主力特殊素材のひとつで、回転をかけやすく、弧線が出やすいのが持ち味です。フレイタス ALC でも、その特性はしっかり感じ取れます。中陣からのループドライブを打つと、ネットを越えた瞬間にスッと落ちる弧線が描けます。

ZLカーボン系の「直線的に伸びる」弾道とは少しキャラクターが違って、ボールを乗せて運ぶ打ち方に向いています。試合中に相手のコースを変えたい、台の深いところに突き刺したい、といったコントロール志向のプレーヤーにとって心強い性能と言えます。

特徴③ 表板の柔らかさが生む独特の球持ち

フレイタス ALC が”扱いやすいアウターALC”と呼ばれる最大の理由が、上板の柔らかさです。同じアウターALC のティモボル ALC やビスカリアはコト材を表板に使用していますが、フレイタス ALC は南洋材(リンバ系)を採用しています。

この違いは数値には出ませんが、打球したときの感触で明確にわかります。ティモボル ALC が「カチッ」とした硬めの感触なら、フレイタス ALC は「ぐっ」と一拍掴んでから弾く感覚です。ループドライブでボールに回転をかけたいとき、サーブで相手の意表を突きたいとき、この球持ちの差は大きな武器になります。

特徴④ 心地よい打球音

これは性能とは少し違う話ですが、フレイタス ALC は打っていて気分が上がるラケットです。ボールがスポンジに食い込み、上板を抜けてカーボン層に到達した瞬間、金属的な響きを伴った打球音が鳴ります。練習や試合のテンションを上げてくれる要素として、地味に効いてきます。

フレイタス ALC のデメリット・注意点

正直に書いておきたい弱点もあります。買ってから「思っていたのと違った」とならないよう、購入前にチェックしてください。

  • 前陣速攻型には少しオーバースペック:板厚 6.0mm でアウターカーボン搭載のため、前陣でブロック中心、ミート打ち中心のプレーヤーには弾みすぎる傾向がある
  • 重量はやや重め:平均 90g なので、軽量ラケットに慣れたジュニアや女子選手には振り切れない可能性がある
  • ティモボル ALC のような「カチッ」とした硬さを期待すると肩透かし:上板が柔らかいため、シャープな球離れを求めると物足りなく感じることがある
  • 上級ラバーとの組み合わせが前提:テナジー05、ディグニクス05などの高弾性テンションラバーを貼って初めて性能が引き出される設計のため、入門ラバーでは持て余す

特に最後のポイントは大事です。フレイタス ALC は安価なラバーで使うラケットではなく、中上級者がしっかり用具にお金をかけて使う前提でチューニングされています。

こんな選手におすすめ

フレイタス ALC が活きるのは、次のようなプレースタイル・レベルの選手です。

  • ✅ 中陣でフォアもバックもドライブを打ち合うオールラウンド攻撃型:両ハンドのバランスがいいラケットなので、得意技を伸ばしつつ苦手側もカバーできる
  • ✅ ティモボル ALC や張継科 ALC を試したけれど球離れが速くてコントロールしきれなかった経験者:上板の柔らかさで球持ちが伸びる分、扱いやすさは一段上がる
  • ✅ 回転量と威力を両立させたいループドライブ主戦型:弧線を描きやすく、しっかり乗せて持ち上げられる
  • ✅ 中級から上級にステップアップする中で、最初の本格アウターALC として失敗したくない選手:ALC の中では最も扱いやすい部類で、長く付き合える一本になる
  • ✅ 中陣からのカウンター・引き合いを得意にしたい選手:台から離れても飛びが落ちにくく、後ろからでも一発を狙える

こんな選手には向いていない

  • ❌ 前陣でブロックとミート打ちで素早くしのぎたいタイプ:弾みが強く、コンパクトな打法ではボールが安定しにくい
  • ❌ 軽量ラケットに慣れていて、90g 級の重量を振り切れない選手:振り遅れるとフレイタス ALC のメリットが消えてしまう
  • ❌ カット主戦型:そもそも攻撃用シェークなので、用途が合わない
  • ❌ 入門レベルのラバーしか貼らない予定の選手:ラケット価格に対してラバー側の投資が見合わないと、本来の性能が出ない

フレイタス ALC を使ってみての印象・評判

実際に打ち込んでみると、まず印象に残るのは中陣での安定感です。台から半歩下がった位置でフォアとバックのドライブを連打しても、ボールが暴れず、弧線を保ったまま相手コートに突き刺さる感覚があります。アウターカーボンらしい弾みはしっかりあるのですが、それが直線的に飛んでいくのではなく、放物線を描いてくれる。ここが他のアウターALC ラケットと大きく違うところです。

ループドライブの質も高めやすいラケットです。上板の柔らかさが効いて、ボールが板の上に一拍乗ります。その間に手首と前腕で回転をかけ直せるので、相手の打ちにくいコースに変化させやすい。よく聞かれるのが「ALC をいくつか使ったけれど、フレイタスが一番回転をかけやすかった」という声で、これは私の体感とも一致します。

サーブの安定感も語られやすいポイントです。バタフライのアウターALC は球離れが速く、サーブが浮きやすいと感じる選手もいるのですが、フレイタス ALC は掴む感触があるためフォア前・バック前の短いサーブが出しやすくなります。地味な部分ですが、試合での得点パターンに直結する要素です。

一方で気になる点もあります。まず重量です。平均 90g というスペックは、ラバーを両面に貼ると総重量で 180g 前後になり、振り切れない選手には負担になります。前陣ブロック主体のプレーでは弾みすぎて球が浮きやすく、自分の打ち方を崩しかねないという話もよく挙がります。買ったけれど合わなかった、というケースの多くは、このどちらかが原因です。

ティモボル ALC との比較

フレイタス ALC を検討するときに必ず比較対象として上がるのが、同じバタフライのティモボル ALC です。同じアウターALC でありながら、性格はかなり違います。

比較項目 フレイタス ALC ティモボル ALC
価格帯(税込定価) 19,800円 19,800円
表板の素材 リンバ系(やや軟らかい南洋材) コト材(やや硬め)
板厚 6.0mm 5.8mm
平均重量 90g 86g
打球感 球持ち長め、掴む感覚あり シャープで球離れが速い
弾道 弧線型 直線的
こんな人向け 中陣で乗せて打つ両ハンド型 前中陣で速い展開を作りたい攻撃型

ティモボル ALC は「軽さ・球離れの速さ・直線的な弾道」でテンポを作るタイプ、フレイタス ALC は「重さ・球持ち・弧線」でラリー戦を制するタイプ、というイメージです。同じ価格帯でも狙う戦型がかなり違います。

選び方の目安をはっきり書いておきます。攻めの起点を前陣に置いて、ボールを早く返したい・コースを散らしたい人はティモボル ALC。中陣で打ち合いになる前提で、回転と威力を両立させたい人はフレイタス ALC。どちらが優れているかではなく、自分のプレースタイルに合うかで選ぶのが正解です。

ビスカリアとの比較

もうひとつ比較対象に挙げられるのがビスカリアです。トップ選手の使用率が高い人気モデルですが、こちらとも違うキャラクターを持っています。

比較項目 フレイタス ALC ビスカリア
価格帯(税込定価) 19,800円 22,000円
板厚 6.0mm 5.8mm
平均重量 90g 85g
打球感 球持ち長め、弧線型 シャープで弾みが強い、直線的
安定感 中陣で抜群 前陣で抜群
こんな人向け 中陣両ハンドドライブ型 トップ選手志向の前中陣攻撃型

ビスカリアは威力・球離れの速さでイニシアチブを取るラケット、フレイタス ALC は安定感とコントロールで主導権を握るラケットです。ビスカリアより安定する、という評価がよく聞かれるのは、上板の柔らかさが効いているからだと感じます。価格的にも 2,000円 ほど安く、コスト面でも検討しやすい一本です。

価格・購入先

フレイタス ALC の希望小売価格は税込 19,800円。バタフライのアウターALC モデルとしては標準的なレンジですが、実売ではこれよりやや安く購入できる店舗もあります。

購入先 特徴
Amazon 在庫が安定しやすく、Prime 対応で発送が早い。価格も比較しやすい
楽天市場 ポイント還元日にまとめ買いするとお得になりやすい。ショップごとに補助グッズの同梱がある場合もある
卓球専門店(実店舗・通販) 重量・グリップ形状を選んで指定購入できる店もある。打球音や手のなじみを確認してから買いたい人向け

特にラケットは個体差があるので、平均 90g とはいえ実際は 87〜92g 程度のばらつきが出ます。重量にこだわる選手は、専門店で重量指定購入するのがベストです。

まとめ:フレイタス ALC はこんな人に買ってほしい

フレイタス ALC は「アウターALC の弾みは欲しいけれど、ティモボル ALC やビスカリアの球離れの速さに不安がある」という人にこそ手に取ってほしいラケットです。中陣で両ハンドのドライブを打ち合うプレースタイル、ループドライブで回転をかけて崩す戦術、どちらにも応えてくれる懐の深さがあります。

一方で、前陣速攻に振り切る選手や、軽量ラケットでないと振り切れない選手にとっては合わない可能性があります。自分のプレースタイルと向き合った上で選ぶ必要のある一本です。

迷っているなら、こう考えてみてください。マルコス・フレイタス選手のように、台から少し離れた位置で、フォアもバックも厚く打ち抜きたい。そう思えるなら、フレイタス ALC は長く付き合える相棒になります。

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