この記事でわかること
- ブロックマンの基本スペックと設計思想
- 粒高ラバーとの組み合わせで生まれる実際の打球感
- どんなプレイヤーに合うか・合わないか
- スーパーディフェンシブとの比較
- 購入前に知っておくべき注意点
粒高を使った異質攻守で戦いたいけれど、どのラケットを選べばいいかわからない。そんな悩みを抱えている方は少なくありません。ラケット選びは異質型プレーの根幹をなす重要な選択ですが、情報が少なく迷いやすいカテゴリです。
この記事では、前陣異質型に特化したラケット「VICTASブロックマン」を中心に、実際の使用感から他ラケットとの比較まで詳しく解説します。
ブロックマンの基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | VICTAS(ヴィクタス) |
| カテゴリ | 守備用(前陣異質型) |
| 品番 | 310204 |
| 希望小売価格(税込) | 8,250円 |
| 板構成 | 木材5枚合板 |
| 板厚 | 6.5mm |
| ブレードサイズ | 158mm×153mm(通常より横幅が広い設計) |
| 重量 | 約80g |
| グリップ形状 | フレア(FL) |
| 攻守レベル | DEF(守備型) |
中芯に杉材を採用した5枚合板で、ブレード横幅を通常の攻撃型ラケットより広めに設定しているのが最大の特徴です。粒高ラバーの変化を最大限に引き出しながら、前陣での安定したブロックとプッシュを実現するために生まれたラケットです。
ブロックマンの特徴・レビュー
一言で言うなら「粒高使いのために作られた、前陣守備の専用機」です。
特徴①:ワイドブレードが粒高の守備力を底上げする
ブロックマンのブレードサイズは158mm×153mm。通常の攻撃型ラケットと比べると横幅が広く設計されています。この幅広設計が、粒高ラバーによるブロックとプッシュの安定性を大きく高めています。
粒高ラバーはラバー面全体を使って球を拾うことが多く、ブレードが広いほど取れるボールの範囲が広がります。特に横に来た球を粒高で抑えるときに恩恵を感じやすく、「今まで台外にはじき出していたボールが収まるようになった」という声がよく挙がります。板厚6.5mmという数値も適度で、弾みを抑えつつ操作性を確保するバランスに仕上がっています。
粒高でのカットブロックや押しブロックが圧倒的にやりやすく、回転量が多いループドライブに対しても安定してブロックができます。ラバーと板が一体になって球を止めてくれる感覚があり、前陣でのプレーがとてもやりやすいです。
特徴②:杉材中芯が生み出す柔らかい打球感と変化の出やすさ
中芯に杉材を使っていることで、打球感はしっとりと柔らかくなっています。この柔らかさが粒高の「粒が倒れる感覚」を助けており、変化を出しやすくする役割を果たしています。
硬い素材の板だと粒が十分に倒れ切らず、変化が弱くなることがあります。ブロックマンの杉中芯は粒をしっかり動かすのに適したクッション感があり、カールシリーズをはじめとするVICTASの粒高ラバーとの相性は抜群です。特にカールP1VやカールP3αVとの組み合わせでは、変化量の出しやすさが際立ちます。
粒高プッシュはスピードで攻めるというよりも、変化で勝負するタイプになります。変化を意図的にコントロールしたい選手には、この打球感が大きな武器になります。
特徴③:前陣でのブロック安定性と適度な攻撃力の両立
ブロックマンは守備型ではありますが、「ブロックしかできない」ラケットではありません。6.5mmという板厚は守備用としてはやや弾みがある部類で、チャンスボールに対してドライブやフリックで攻撃に転じる余力があります。
ブロックとドライブがともに安定していて、守備寄りでありながら攻撃への切り替えが無理なくできます。ペンホルダーで粒高プッシュと反転攻撃を組み合わせるプレーに特に向いています。シェークハンドで使った場合も、バック粒高でブロック・プッシュをしながらフォアドライブで攻撃するスタイルに自然にフィットします。
ブロックマンのデメリット・注意点
正直に書きます。ブロックマンは万人向けではなく、向いていないプレースタイルもあります。
- 弾みが抑えられているため、攻撃型の選手には物足りない:板厚6.5mmは守備型としては弾む部類ですが、攻撃型ラケットと比べると明らかに弾みは少ないです。連続ドライブや強打を武器にしたい選手には向かない可能性があります。
- 粒高以外のラバーとの相性は限定的:このラケットはあくまで粒高ラバーとの組み合わせを前提に設計されています。裏ソフト両面の選手が使っても、このラケットの恩恵を十分に受けることはできません。
- ワイドブレードに慣れが必要:横幅の広いブレードは守備には有利ですが、スイングの感覚が通常ラケットとやや異なります。最初は少し違和感を覚える選手もいます。
こんな選手におすすめ
- ✅ 粒高ラバーを使った前陣異質型のプレイスタイルを磨きたい選手
- ✅ ブロックとプッシュを安定させながら変化で相手を崩したい選手
- ✅ VICTAS・カールシリーズの粒高ラバーを愛用している選手
- ✅ ペンホルダーで粒高ブロックと反転攻撃を使い分けるスタイルの選手
- ✅ 守備の安定性を高めつつ、適度な攻撃力も維持したい初中級者
こんな選手には向いていない
- ❌ ドライブや強打を主体にした攻撃型プレースタイルの選手(弾みが物足りなく感じる)
- ❌ 裏ソフト両面で使う選手(粒高との相性を前提に設計されているため)
- ❌ バックカットを多用するカット型選手(中陣・後陣よりも前陣向けの設計)
ブロックマンを使ってみての印象・評判
実際に使ったときによく出る声を整理すると、共通して挙がるのが「ブロックの安定感が別次元」という言葉です。
実際に打ってみると、相手のループドライブを粒高で受けたとき、球がラケットにしっかり乗ってから飛び出す感覚があります。普通の攻撃型ラケットでは弾き返してしまうような球も、ブロックマンでは収まりがよく、コート深くに入れやすいです。これは杉材の柔らかさと広いブレード面が相まった効果で、粒高特有の変化も同時に乗りやすくなっています。
一方でよく挙がる気になる点は、攻撃時のキレ感が少し物足りないというものです。カウンタードライブや強引な引っ張りではスピードが出にくく、攻撃に転じるタイミングを慎重に選ぶ必要があります。あくまでブロックと変化で相手を崩してチャンスボールを作り、そこで攻撃するという順序を守る選手に最も合います。
粒高でのプッシュも評価が高く、「プッシュしたボールが低く沈んで、相手がドライブをかけようとしてもネットにかかる」という試合での実感がよく聞かれます。守備で我慢するのではなく、変化で積極的に崩していく戦術が自然にはまるラケットです。
スーパーディフェンシブとの比較
守備型ラケットを検討する際によく比較されるのが、同じVICTASのスーパーディフェンシブです。
| 比較項目 | ブロックマン | スーパーディフェンシブ |
|---|---|---|
| 価格帯(税込) | 8,250円 | 5,280円 |
| 板厚 | 6.5mm | 5.8mm |
| 想定スタイル | 前陣異質型(粒高) | 守備型全般 |
| ブレードサイズ | 158mm×153mm(ワイド) | 標準サイズ |
| こんな人向け | 粒高で変化を積極活用したい選手 | 守備安定を最優先したい選手 |
最大の違いは板厚と想定スタイルです。スーパーディフェンシブは板厚5.8mmとより薄く、弾みが少ない分コントロール性が高く、ボールを深く返しやすい設計です。一方ブロックマンは6.5mmとやや厚めで、守備力を持ちながら攻撃への切り替えもできる「攻守バランス型の守備ラケット」という位置づけです。
粒高中心で前陣から積極的に変化を出していきたい選手にはブロックマン、とにかく守備を安定させてラリーで粘り勝ちたい選手にはスーパーディフェンシブが向いています。
価格・購入先
希望小売価格は8,250円(税込)です。守備用ラケットとしては標準的な価格帯で、ネット通販では7,000円前後から購入できる場合があります。Amazonや卓球専門通販サイトでの取り扱いも多く、品切れが少ない安定した人気商品です。
| 購入先 | 特徴 |
|---|---|
| Amazon | 最安値になりやすい。Prime対応で配送が速い |
| 楽天市場 | ポイント還元でお得になることも。専門店の在庫も豊富 |
まとめ:ブロックマンはこんな人に買ってほしい
VICTASブロックマンは、粒高ラバーを使った前陣異質型プレーを真剣に磨きたい選手のために生まれたラケットです。ワイドブレードと杉材中芯がもたらすブロック安定性と変化の出やすさは、他のラケットでは代えがたい強みがあります。
攻撃型ラケットに粒高を貼って「なんとなくやっている」段階から一歩進んで、異質型プレーを本格的に突き詰めたい選手には試す価値が十分にあります。特にVICTASのカール粒高ラバーとの組み合わせで使うと、このラケットの本来の力が引き出せます。
迷っているなら、一度使ってみてください。ブロックが止まる感覚、粒高の変化が出る感覚、どちらも別次元の安定感として実感できます。

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