そもそもテナジーってどんなラバー?
テナジーラバーは、バタフライ社が開発した卓球ラバーで、世界中のアマチュア選手からトッププロ選手まで幅広く支持されております。その人気の秘密は、高いスピン性能とスピード性能を兼ね備えた独自のテクノロジーです。
テナジーの歴史は、2008年に初代モデル「テナジー05」が発売されたことから始まります。このラバーは、バタフライ社の独自技術「スプリングスポンジ」を採用し、従来のラバーとは異なる高いスピン性能とスピード性能を実現しました。その後、テナジー64やテナジー80などさまざまな種類が登場し、それぞれが独自の特性を持つことで多様なプレイスタイルに対応できるようになりました。
テナジーの人気の理由はいくつかございますが、その中でも特に重要な要素は、高いスピン性能とスピード性能です。テナジーは、独自のスプリングスポンジ技術によりボールとの接触時間を長くすることができ、これによってスピン性能が向上しています。また、スプリングスポンジは反発力も高く、これによりスピード性能も向上しています。これらの特性により、テナジーラバーは攻撃的なプレイスタイルに適したラバーとなり、特にトップスピンやカウンター攻撃が得意な選手に支持されています。
さらに、テナジーは多様なプレイスタイルに対応できる幅広いラインナップが揃っていることも魅力のひとつです。例えば、テナジー05は高いスピン性能を持ち、トップスピンを多用する選手に適しています。一方、テナジー64はスピード性能や飛距離に優れ、ラリーやスピードドライブが得意な選手に向いています。テナジー80はスピン性能とスピード性能のバランスがよく、オールラウンドなプレイスタイルに適したラバーです。
加えて、世界中のトッププロ選手がテナジーを使用していることも人気を後押ししております。プロプレイヤーのプレーを通じてテナジーの性能が実証されたことが、一般の選手たちにも大人気である理由です。
スプリングスポンジとは
「スプリング スポンジ」の最大の特徴は、ボールを“つかむ”感覚だ。大きな気泡を内包したスポンジが、バネ(スプリング)のように縮んでボールをはじき出す。回転やスピードを思うがままに支配し、コントロールする感覚を与えてくれる驚異のスポンジだ。
テナジーの種類と特徴
モデル名 | スピン性能 | スピード性能 | 特徴 | 規格(厚さ) | スポンジ硬度 |
---|---|---|---|---|---|
テナジー05 | 高 | 中 | 高いスピン性能でトップスピンが得意。適合度の高いオールラウンドラバー | 1.7mm, 1.9mm, 2.1mm | 36 |
テナジー64 | 中 | 高 | スピード性能と飛距離に優れ、ラリーやスピードドライブが得意 | 1.7mm, 1.9mm, 2.1mm | 36 |
テナジー80 | 中 | 中 | スピン性能とスピード性能のバランスが良く、オールラウンドなプレイスタイルに適合 | 1.7mm, 1.9mm, 2.1mm | 36 |
テナジー25 | 高 | 低 | スマッシュや台上プレーなどの前陣でのプレーに優れる。前陣速攻や前陣異質の選手におすすめ。 | 1.7mm, 1.9mm, 2.1mm | 36 |
テナジー19 | 中 | 低 | より滑りにくさを無くし、スピン性能を引き上げることで相手のボールに負けないカウンタープレーが可能 | 1.7mm, 1.9mm, 2.1mm | 36 |
テナジーシリーズには、さまざまな種類のラバーがあります。ここでは、主要なモデルであるテナジー05、テナジー64、テナジー80、テナジー25、テナジー19を紹介し、それぞれの特性や適性について解説いたします。また、FXやハードバージョンの違いについても触れます。
テナジー05
まずは、テナジー05です。このラバーは、高いスピン性能が特徴で、トップスピンを多用する選手に適しています。適度なスピード性能も持ち合わせており、オールラウンドなプレイが可能です。テナジー05は、非常に人気が高く、多くのトップ選手も使用しています。
テナジー64
次に、テナジー64です。スピード性能と飛距離に優れており、ラリーやスピードドライブが得意な選手に向いています。テナジー05ほどのスピン性能はありませんが従来のラバーと比べるとスピン性能も十分です。ラリーを重視する選手・バックバンド・ペンドライブの選手にお勧めです。
テナジー80
テナジー80です。スピン性能とスピード性能のバランスが良く、オールラウンドなプレイスタイルに適したラバーです。テナジー05は回転を重視しているので回転のかかったドライブなどは得意ですがやや硬めのシートなののありどんなプレーもそつなくこなすラバーではありませんが、テナジー80は05と64の中間に位置する万能な優等生ラバーです。どのような打球にも対応できるため、初心者から上級者まで幅広い選手に支持されています。
テナジー25
テナジー25は、前陣でプレーするプレイヤーにおすすめで、スマッシュや台上プレーに優れるラバーで
テナジー19
最後に、テナジー19です。一番新しく発売されたテナジーで、シートの粒感覚を狭めたことでより回転性能が引きあがりと相手のボールに打ち負けないラバーになりました。現代の打点の早い卓球に適したラバーになります。
テナジーシリーズには、FXやハードバージョンも存在します。FXはスポンジが柔らかく、打球感が良いため、コントロールが向上します。一方、ハードは、スポンジが硬く、スピードやスピン性能が高まります。
テナジーではシリーズとFX・ハードなどのスポンジのバリエーションによって10種類からえらぶことができます。自分のプレースタイル・レベルを最大限出せるものが必ず見つかりますので是非参考にしてみてください。
他のラバーとテナジーの違い
テナジーシリーズと他のラバーとの違いを比較すると、特にスピン性能が優れている点が挙げられます。例えば、NittakuのファスタークやXIOMのオメガはスピード性能に優れており、攻撃的なプレイが可能ですが、テナジーほどのスピン性能は得られないことが多いです。テナジーではスプリングスポンジによる独特な球持ちの良さがあり、回転のかけやすさや打球感は唯一無二でしょう。
一方、ファスタークやオメガのほうが素直で扱いやすくコントロールしやすいという選手も多いと思います。テナジーは回転をかけやすい分、相手の回転の影響も受けてしまいますので調整する技術、より強い回転でかけかえす力が必要になってきます。
特にスマッシュやフリック、ブロックなどはファスタークやオメガのほうがやりやすいでしょう。ペンホルダーの選手はすべてのプレーをバランスよくこなす必要があるので、テナジー05のようなスピンに特化したラバーよりもファスタークやオメガ、もしくはテナジー64を使っている選手が多いと思います。
またテナジーは他のラバーよりも価格がやや高めなので、予算次第では他ラバーの選択肢に絞られると思います。
結局のところ自分のレベルやプレースタイルでテナジーがおすすめかその他がおすすめかは変わってきますが、ドライブの回転量を重視するならテナジーは確実に視野に入ります。回転量以外で何を重視するかを考えてみるといいかもしれません。
まとめ
本記事では、テナジーシリーズの概要、種類と特徴、他のラバーとの比較について解説しました。テナジーはバタフライ社が開発した卓球ラバーで、高いスピン性能とスピード性能を兼ね備えており、世界中のアマチュア選手からトッププロ選手まで幅広く支持されています。
自分のプレイスタイルや技術レベルに合わせて慎重に選ぶことが重要です。また、テナジーだけでなく、他のラバーも選択肢として検討することが大切です。テナジーシリーズをより深く理解し、自分に適したラバーを見つけて卓球の技術向上に励みましょう。
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