この記事でわかること
- テナジー19の特徴と開発コードNo.219が生む性能
- テナジー05やテナジー64との具体的な違い
- フォア面・バック面それぞれでの使い心地
- どんなプレイヤーに向いているか・向いていないか
- 価格・購入先の情報
テナジーシリーズといえば、卓球界で知らない人はいないバタフライの看板ラバーです。そのシリーズに2021年3月、ひとつの新顔が加わりました。それが「テナジー19」。「パワーの19」という言葉がそのまま体現されたような、ボールをぐっとつかんで重いドライブを放つラバーです。
テナジー05を使ってきた選手が「もう少しボールをつかんだ感触がほしい」と感じたとき、テナジー19はひとつの答えになります。この記事では、そのテナジー19の性能・使い心地・向き不向きをしっかり解説していきます。
テナジー19の基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | バタフライ(Butterfly) |
| 品番 | 06090 |
| カテゴリ | 裏ソフトラバー(ハイテンション) |
| ツブ形状 | 開発コードNo.219(ツブ間隔が狭い細ツブ密集設計) |
| スポンジ硬度 | 36度 |
| スポンジ厚 | 厚(1.9mm)/ 特厚(2.1mm)※公式HP未確認 |
| スピード | 13.2 ※公式HP未確認 |
| スピン | 11.7 ※公式HP未確認 |
| 希望小売価格(税込) | オープン価格(実売 約8,000〜9,000円前後) |
| 発売日 | 2021年3月1日 |
| カラー | レッド / ブラック |
テナジー19の特徴・レビュー
テナジー19を一言で表すなら、「ボールをとことんつかんで離さないラバー」です。テナジーシリーズの中でもひときわ強いグリップ感を持ち、打球が面に乗る感触がはっきりとわかります。
特徴①:開発コードNo.219が生む圧倒的なグリップ感
テナジー19は、トップシートに採用された「開発コードNo.219」のツブ形状にあります。直径1.5mmの細いツブをルールの上限まで密集させた構造で、接地面積が従来よりも大きくなっています。
この設計が、打球時のボールのつかむ感覚を高めます。ドライブをかけたとき、ボールが少しの間シートに乗っているような感覚があり、「しっかり回転をかけられた」と体感しやすいのが特徴です。テナジーFXシリーズのような食い込みの良さに、十分な弾みが加わったイメージです。
実際に打ってみると、特に対下回転に対するドライブがスムーズで、下回転のボールに対してもラバーがしっかり食い込んでくれるため、「ボールが持ち上がらない」という不安が少ないように感じます。
特徴②:重く沈む弧線とカウンタードライブのしやすさ
テナジー19の弾道には独特のクセがあります。弧線が高めで、相手コートに着地した後にボールが跳ね上がるような動きをします。単純に速いだけではなく、「重い」「跳ねる」という組み合わせが相手を苦しめます。
特にカウンタードライブとの相性は抜群です。相手の強打に対してラバーが押し負けず、しっかりつかんで打ち返せる感覚があります。カウンターが得意な選手にとっては、武器をさらに磨けるラバーといえます。
ブロック時も柔らかい打球感でありながら、相手のドライブの回転に必要以上に影響されないオート感があります。守備からの切り替えが多いプレースタイルでも力を発揮します。
特徴③:スポンジ硬度36度でありながら体感は柔らかめ
スポンジ硬度は36度で、テナジー05と同じ数値です。しかし実際に打った感触は、テナジー05よりも柔らかく感じる選手が多いようです。
これはツブ形状の違いによる食い込み感の差から来るものと思われます。テナジー05のほうがシートが固めでパリッとした感触なのに対し、テナジー19はもっちりとした球持ちを感じやすいのが特徴です。数字だけ見ると同じ硬度に見えますが、実際に持ち替えると「別物だな」と感じる人が多いのも納得です。
テナジー19のデメリット・注意点
正直に書きます。テナジー19は優れたラバーですが、全員に向くわけではありません。
- デメリット①:スピードはテナジー05や64よりも控えめ ── パワーとグリップ感を追求した分、直線的な速さはやや落ちます。速いフラット打ちや低い弾道での攻撃が好きな選手には物足りなく感じることがあります。
- デメリット②:価格が高め ── オープン価格ですが実売は8,000〜9,000円前後。テナジーシリーズ全体に言えることですが、コスト面のハードルは高いです。
- デメリット③:スマッシュやミート打ちとの相性はいまひとつ ── 弧線が高いラバーのため、フラット系の打ち方で使うと弧線が高すぎてアウトしやすい場面があります。ドライブ主体のプレースタイル向けです。
こんな選手におすすめ
- ✅ カウンタードライブを得意にしたい・磨きたい選手
- ✅ 相手の強打に押し負けないパワー感が欲しい中上級者
- ✅ テナジー05からより食い込みが良いラバーに移行したい選手
- ✅ 対下回転でのドライブが安定しないと感じている選手
- ✅ しっかりした球持ちと弧線の高いドライブを求める選手
こんな選手には向いていない
- ❌ 直線的でスピードのある弾道を求めるスピード重視の選手
- ❌ スマッシュやフラット系の攻撃を多用するプレイヤー
- ❌ コストパフォーマンスを重視したい初心者・中級者(価格のハードルが高い)
- ❌ ラバーの重量を気にするプレイヤー(テナジーシリーズはやや重め)
テナジー19を使ってみての印象・評判
実際に打ち込んでみると、最初に驚くのがドライブを打ったときの球持ちの長さです。「あ、ちゃんとシートに乗ってる」と感じる瞬間があって、その感覚がフォームの安定につながります。特に対下回転のドライブで、この食い込み感が頼りになります。
カウンタードライブでは、相手の球の勢いをうまく利用できます。打ち負けない安心感というか、「受け止めて打ち返せた」という感触が得やすく、自信を持って振り切れます。この点は、攻撃的なプレーを目指す中上級者にとって大きな魅力です。
一方で、よく挙がる注意点としては、フラット気味に打ったときに弧線が高くなりやすいという点があります。ドライブのフォームが固まっていない選手だと、回転量のコントロールに少し慣れが必要かもしれません。
テナジー05との比較
| 比較項目 | テナジー19 | テナジー05 |
|---|---|---|
| ツブ形状 | No.219(細ツブ密集) | No.05(回転特化) |
| スポンジ硬度 | 36度 | 36度 |
| 打球感 | 柔らかめ・もっちり | やや固め・パリッと |
| グリップ感 | シリーズ最高レベル | 高い |
| 弾道 | 高めの弧線 | やや低め |
| 得意場面 | カウンター・対下回転ドライブ | フォアドライブ・強回転 |
| こんな人向け | パワードライブ・カウンター重視 | 回転量最優先・バランス型 |
テナジー05とテナジー19は、同じ硬度36度でありながら、別のラバーと言っていいくらい打球感が違います。テナジー05は「回転量を極めたい」選手に向いていて、テナジー19は「相手のボールに押し負けたくない・カウンターを武器にしたい」選手に向いています。
どちらが上というわけではなく、プレースタイルによって選び分けることが重要です。もしどちらにするか迷っているなら、まずテナジー05で試して、「もう少し食い込んでほしい」と感じたらテナジー19を試すという順番が自然だと思います。
テナジー64との比較
| 比較項目 | テナジー19 | テナジー64 |
|---|---|---|
| キャッチフレーズ | パワーの19 | スピードの64 |
| 弾道 | 高い弧線 | 低い・攻撃的 |
| スピード感 | 中〜高 | 高 |
| グリップ感 | 非常に強い | 高い |
| こんな人向け | パワー重視・カウンター型 | スピード重視・速攻型 |
テナジー64は低い弾道でスピード重視のプレーをしたい選手向けで、テナジー19とは真逆のキャラクターを持っています。どちらも上級者向けですが、プレースタイルの好みで明確に分かれます。
フォア面・バック面での使い分け
フォア面での使用
フォア面での使用は、中陣〜後陣からのパワードライブを武器にしたい選手に向いています。ボールをしっかりつかんで回転をかけられるため、相手の強打を弾道の高いカウンタードライブで返球しやすいです。強打時のグリップ感は特に頼もしく、フォアの主力ラバーとして十分な実力を持っています。
バック面での使用
バック面での使用については、「テナジー19はバックにはちょっと弧線が高すぎる」という声も実際によく聞かれます。バックドライブでは前腕の回転量がフォアほど大きくないため、弧線の高さをコントロールしにくい面があります。バック面で使うなら、テナジー64やテナジー05のほうがコントロールしやすいと感じる選手が多いようです。
ただし、カウンタープレーを両ハンドで展開したい選手や、バックでもしっかりパワードライブをかけたい選手には、バック面でも選択肢になります。
テナジー19の重量と寿命
重量
テナジー19の重量は特厚(2.1mm)で約48〜50g前後が目安です。テナジーシリーズ全体として重めの傾向があり、軽量化を求める選手には注意が必要です。ラケット全体のバランスを考慮して選ぶことをおすすめします。
寿命
テナジーシリーズの中ではグリップ感が強いテナジー19ですが、使用頻度によってその粘着感は徐々に落ちてきます。週3〜4回の練習なら2〜3ヶ月が目安となる場合が多いようです。高価なラバーですが、コンディションを維持するためにもラバークリーナーでのメンテナンスを習慣化することをおすすめします。
価格・購入先
テナジー19はオープン価格で、実売は8,000〜9,000円前後が相場です。Amazonや楽天市場でも取り扱いがあり、セールやポイント還元を活用することでお得に購入できる場合があります。
| 購入先 | 特徴 |
|---|---|
| Amazon | 最安値になりやすく、Prime会員なら翌日配送対応 |
| 楽天市場 | ポイント還元が高く、セール時期に活用したい |
| 公式ショップ(butterfly.shop) | 正規品の安心感がある |
まとめ:テナジー19はこんな人に買ってほしい
テナジー19は、「ボールをとことんつかんで、重く回転のかかったドライブを打ちたい」選手のためのラバーです。対下回転ドライブの安定感とカウンタードライブのしやすさは、テナジーシリーズの中でも群を抜いています。
テナジー05から乗り換えた選手の多くが「食い込み感がまるで違う」と語ります。弧線の高さや打球感の違いに慣れが必要な部分もありますが、自分のカウンタープレーに一本の軸を作りたい中上級者には、試す価値が十分にあるラバーです。
価格は安くありませんが、一度その「つかむ感覚」を体感すると、手放しにくくなるのがテナジー19の魔力です。

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