卓球の世界で、ラバー選びは選手の成績を左右する重要な要素です。その中でも、ファスターク G-1は多くのプレイヤーから支持を得ている人気モデルです。本記事では、ファスターク G-1の特徴から使い方まで、徹底的に解説していきます!
ファスターク G-1の特徴と性能
ファスターク G-1の基本情報
- 品番:NR-8702
- 価格:¥7,480(税込)
- カテゴリ:裏ソフト
- 分類:テンション系
- スピード:15.00
- スピン:12.50
- スポンジ硬度:47.5(ドイツ基準)
- 厚さ:中・厚・特厚・MAX
- 原産国:ドイツ
ファスターク G-1は、Nittakuが販売しているラバーの、ファスタークシリーズの中でも上級者向けのラバーです。原産はドイツで、テンション系の裏ソフトラバーに分類されます。
硬度は47.5度とテナジーシリーズと比較するとやや硬めに作られています。かといって、シートが硬めながらもしっかりと食い込んでくれるので、安定感もあって、気にせず強く振れる感じがあります。
一方、スイングスピードの早さ、インパクトの強さを持ったプレーヤーでないとボールが安定せず、初心者には扱いにくいラバーなので購入の際には注意が必要です。
スピンとスピードの秘密
ファスターク G-1の表面には「テンションスピンシート」が採用されており、このシートのおかげでボールをしっかりと捉えて強力なスピンをかけることができます。打球感も非常に良く、ボールとの接触時には強くグリップ力を感じることができるため、しっかりとシートに引っ掛かって飛んで行ってくれます。
加えて、このラバーには「ストロングスポンジ」が組み込まれています。なので、打球時には強い反発力が出ます。回転のかけやすいトップシートがボールをグリップし、パワーのあるスポンジで強いボールを弾き返します。
最初は47.5度のスポンジに硬さを感じるかもしれませんが、慣れれば今までになかったスピードや回転量のある球を打つことができるようになります。
ファスターク G-1の重量
初心者には薄めのラバーがおすすめ
ファスターク G-1のラバーは、カット前の重さが68gとファスタークシリーズの中では比較的重量があります。なので初心者には扱いが難しいかもしれません。
重いラバーはラケットを振り抜く際に力が必要になるので、初心者の場合、薄めのラバーを選ぶ方が良いでしょう。薄いラバーは軽く、ラケットのコントロールがしやすくおすすめです。
中級者以上はプレースタイルに合わせるのがおすすめ
中級者以上のプレーヤーは、自身のプレースタイルに応じてラバーの厚さを選ぶと良いでしょう。攻撃的なプレースタイルを持つ選手は、特厚やMAXを選ぶことで、よりパワフルでスピード感のあるプレーで相手を圧倒しましょう。
逆に、コントロールや繊細なプレーを重視する選手の場合は、中厚が適しています。ファスターク G-1のスピードとスピンを保ちつつ、ボールの扱いやすさが上がります。
結局のところ、ファスターク G-1のラバーを選ぶ際には、自分のスキルやプレースタイルをよく理解して、それに適した厚さを選択することが成功の鍵となるでしょう。
ファスターク G-1のおすすめのラケットとの組み合わせ
ドライブ&スマッシュ型
- ラケット:伊藤美誠カーボン
- バック面:モリストSP
「伊藤美誠カーボン」はFEカーボンを挟み込み、高いスピード性能を持っています。「モリストSP」は多才なテンション系表ソフトラバーで直線弾道のスピードボールや自然な変化のナックルを打ちやすいのが特徴です。この組み合わせはピッチの速さでスピードのあるドライブやスマッシュで得点を狙えるので、ガツガツと攻撃的なプレーを好む選手には適した組み合わせです。
変化ブロック&スマッシュ型
- ラケット:剛力
- バック面:ドナックル
「剛力」は重量級のラケットで重量級で大きめなブレードによって相手の強打に負けない安定したブロック性能と強烈なスマッシュを打つことができます。「ドナックル」は変化系表ソフトラバーで粒が高く、ナックル性のボールが出やすいのが特徴です。また、攻撃性能をしっかりと備え、ナックルボールでガンガン攻撃でき、相手にやりづらさを感じさせることができます。この組み合わせは、変化で相手を翻弄しつつ、タイミングで威力のあるスマッシュで決めることができます。
ファスターク G-1の寿命
適切なラバー交換のタイミング
ファスターク G-1の寿命として、最高性能は約2ヶ月ほどキープすることができます。2ヶ月をすぎるとややシートの球持ちが弱くなってきますがそれでも他のラバーと比べるとしっかりボールを掴んでくれます。半年以上使い、シートの持ちが弱まりすぎるとスポンジがややハードなので、棒球になってしまうことが多くなると思います。
価格は¥7,480(税込)なので、最高性能をキープしたスパンで購入するのは難しい方も多いと思います、そんな方には3ヶ月~4ヶ月での交換をお勧めします。それでも価格が気になるという方はやや価格を抑えたファスタークC-1やラクザ7を検討してみると良いと思います。
ファスターク G-1のプロ選手使用実績
ファスターク G-1はこれまで紹介したように、ラバーとしての特徴・高性能が故、多くのトッププレーヤーに使用されてきています。
国内プロ選手の使用例
- 伊藤 美誠選手
- 梅村 優香選手
- 森薗 政崇選手
- 田添 健汰選手
- 郡山 北斗選手
皆さんも伊藤美誠選手の実績はご存知かと思いますが、東京オリンピックの混合ダブルスで金メダルを獲得した際にも、ファスターク G-1を使用して世界の頂に立っています。その他、数々のトッププレーヤーに選ばれているところを見ると、その性能の高さは一目瞭然でしょう。
他のファスタークシリーズとの比較
ファスターク G-1は、ファスタークシリーズの中でも人気の高いモデルですが、他にも様々な特徴を持ったラバーがあります。それぞれ比較してみましょう。
ファスターク S-1
G-1と比較すると、よりスピード性能に重きをおいたラバーです。スポンジ硬度が45度のソフトストロングスポンジを使用しており、ボールが非常に食い込みスピードが強くなります。
ファスターク C-1
G-1と比較すると、バランス重視のモデルになっています。シリーズ内で最もボールが上に飛び、ネットにかかる心配が軽くなります。なので、ファスタークシリーズを初めて使用する人はC-1から使ってみると良いでしょう。
ファスターク P-1
P-1はシリーズ最新のモデルでプラスチック専用ラバーとして発売されています。シートは粒形状がシリーズ内で最も細かく、ボールの食い込みが非常に良くスピードが出やすいようになっています。
まとめ
ファスターク G-1は、スピン性能に特徴のある卓球ラバーです。アグレッシブなプレースタイルを持つ選手に適したラバーになっていて、どんな位置からでも打ち抜ける威力、強いドライブに打ち負けない強さが魅力です。
自分のプレイスタイルや技術レベルに合ったラバーを選び、適切なメンテナンスを行うことで、ファスターク G-1を最大限に活用しましょう。この記事が、ファスターク G-1の購入を検討していて「ラバー選びに失敗したくない」そんな想いをもった方々の参考になれば幸いです。
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