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STIGA インフィニティ VPS V レビュー|樊振東モデルの軽量5枚合板を徹底解説

目次

この記事でわかること

  • インフィニティ VPS Vの基本スペックと特徴
  • 5枚合板とは思えない弾みと打球感の正体
  • どんなプレイヤーに向いているか、向いていないか
  • 兄弟モデルのエメラルド VPS V、エタニティ VPS Vとの違い

5枚合板でしっかり弾むラケットを探していると、必ず候補に挙がるのがSTIGAのインフィニティ VPS Vです。樊振東選手が世界ランク上位にいた時期に使っていたモデルとしても有名で、「軽くて弾む木材合板の代表格」という評価が定着しています。この記事では、スペックの解説から実際の打球感、不向きなプレイヤー像までまとめて整理します。

インフィニティ VPS Vの基本スペック

項目内容
メーカーSTIGA(スティガ)
カテゴリシェークラケット(中国式ペンホルダーもあり)
希望小売価格(税込)15,950円
板構成木材5枚合板
板厚5.8mm±
基準重量85g±
グリップ形状FLA(フレア)/STR(ストレート)/PEN(中国式)
製造国スウェーデン
公式性能値Speed 100 / Control 70

板厚5.8mmは5枚合板としては標準的ですが、後述する独自テクノロジーによって、見た目の数字以上のスピード性能を持つラケットに仕上がっています。

インフィニティ VPS Vの特徴・レビュー

このラケットを一言で表すなら「軽さと弾みを両立した、攻撃志向の5枚合板」です。STIGAの代名詞ともいえる2つのテクノロジー、VPSとダイヤモンドタッチが噛み合うことで、木材5枚にしては明らかに飛ぶラケットになっています。

軽量なのに5枚合板の枠を超える弾みがある

最大の特徴は、85g前後という軽さと、5枚合板らしからぬ弾みの両立です。

カギになっているのは、2枚目の板に使われているVPS(Veneer Precision System)と呼ばれる技術です。木材を加熱と冷却を繰り返して処理することで、硬く軽い状態に仕上げています。この硬く軽い板を芯に近い位置に配置することで、合板全体としての反発力が上がるという仕組みです。

実際に打つと、5枚合板特有のしなりと収まりを感じつつ、強打した瞬間にスッと飛距離が伸びる感覚があります。「7枚合板かと錯覚した」という感想も多く、それくらい弾みは強めです。前陣でコンパクトに振っても球威が落ちにくく、軽量ラケット特有の「球が軽くなる」感じが薄いのが他の軽量ラケットとの違いです。

上板の硬さからくる、シャープな打球感

上板にはダイヤモンドタッチ加工が施されています。表面を滑らかに仕上げる処理で、見た目はツルッとしていますが、触ってみると意外と硬めの板であることがわかります。

この上板の硬さが打球感に直結していて、軽打ではコクッと収まる木材らしいタッチ、強打すると金属音に近い甲高い音が出るのが特徴です。「インフィニティの金属音」は使い手の間で半ば共通言語になっていて、これがしっかり鳴った時はほぼ威力のあるボールが入っています。

カーボン入りラケットの硬さとは違い、芯にしっかり当たった時の手応えがはっきり返ってくるタイプの硬さです。ボールがどこに当たったか分かりやすいので、フォームの矯正にも使いやすいラケットだと感じます。

コントロール性能が高く、回転もしっかりかかる

公式値ではControl 70と中程度ですが、実際の操作感はもう少し高めに感じる人が多いと思います。

理由は2つあって、まず木材5枚合板特有の球持ちがしっかり残っていること、もう一つはラケット全体の剛性が高い分、ボールを擦った時に板がブレずに回転を伝えやすいことです。強打すると弾むのに、軽くタッチした時にはきちんと止まってくれるという、矛盾するようなコントロール性を持っています。

ツッツキは台に突き刺さるような球質になりやすく、ストップも短く止めやすい。フォアドライブでは擦り感のある弧線、ミート系では低くて速い弾道と、打ち分けに素直に応えてくれます。

粘着ラバーとの相性が良い

STIGAの5枚合板は伝統的に粘着ラバーとの相性が良いのですが、インフィニティ VPS Vも例外ではありません。

キョウヒョウのような重い粘着ラバーを貼っても、ラケット本体が軽いので総重量が暴れにくく、振り抜きやすさが残ります。粘着ラバー特有の球の重さと、インフィニティの弾みが組み合わさることで、回転量とスピードの両立がしやすくなります。

逆にいうと、軽量ラケットなので「重い粘着を貼って総重量を稼ぐ」という調整が前提に近いところもあります。テンション系の軽いラバーを両面に貼ると、ボールが軽く感じる場面が出てくる可能性があります。

インフィニティ VPS Vのデメリット・注意点

正直に言うと、このラケットには扱いの注意点がいくつかあります。購入前に知っておきたいポイントです。

  • 上板の剥がれやすさ:ラバーを剥がすときに上板が一緒に剥がれることがある。ラケットコート(保護剤)の使用は実質ほぼ必須と考えたほうが安心
  • 弾みが強いので台上が暴れやすい:軽打でもしっかり弾むため、ストップやツッツキを浮かせやすい。コントロールに自信がない段階だと逆効果になる場面がある
  • 打球感がやや硬めで、好みが分かれる:木材合板の中ではハードな部類。柔らかい打感が好きな人には合わない
  • ブレードが縦長で先端重心を感じやすい:85gという数字以上に振った時の慣性を感じる個体もある。手元の軽さで選ぶ人は試打して確かめたい

特に上板の弱さは公然と語られているレベルの弱点なので、購入したらラバーを貼る前にラケットコートを塗っておくのが定番の対策になっています。

こんな選手におすすめ

✅ 5枚合板の操作性は残しつつ、もう一段上の弾みが欲しい中級〜上級者
✅ キョウヒョウなど粘着ラバーを使いたいけれど、総重量を抑えたい選手
✅ 7枚合板を使ってきて「重さがしんどくなった」と感じている選手
✅ 両ハンドドライブ主体で、振り抜きの良さと安定感の両方を求める選手
✅ 樊振東選手のような前中陣でのパワードライブを志向するプレイヤー

こんな選手には向いていない

❌ 卓球を始めたばかりで、まず球を当てる練習をしている段階の初心者
❌ 柔らかく食い込ませるような打球感が好きな選手
❌ 台上の細かい技術にまだ自信がなく、暴れるラケットだと感じてしまう選手
❌ カーボンラケットの「弾き感」を求めている選手(木材らしい打感は残るため)

インフィニティ VPS Vを使ってみての印象・評判

実際に打つと、5枚合板とは思えないスピードが出るというのが最初に来る感想です。前陣でブロックしている時の押し負けにくさ、後ろに下がってからのカウンタードライブの伸び、どちらも軽量ラケットの印象を裏切ってきます。強打になるほど板がしなって回転に変換されるので、力で押すというよりは「振り切るとボールが勝手に走る」感覚に近いです。

サービスやツッツキでは、上板の硬さのおかげで切れやすく、相手コートに低く沈むボールが出しやすい。ブロックも、相手のドライブの威力に持っていかれにくく、コースを変えながら散らす操作がしやすい部類だと思います。

気になる点としては、はじめて触る人ほど弾みの強さに戸惑いやすいことです。台上で力加減を覚えるまでは、ストップやレシーブで浮かせてしまう場面が増える可能性があります。慣れるまでは少し時間がかかる一方、慣れた後の打ちやすさは非常に高い、いわゆる「振り抜けば応えてくれる」タイプのラケットです。

エメラルド VPS V、エタニティ VPS Vとの比較

STIGAの「VPSテクノロジー搭載5枚合板」には、インフィニティ以外に2モデルあります。違いを整理しておきます。

比較項目インフィニティ VPS Vエメラルド VPS Vエタニティ VPS V
価格(税込)15,950円24,200円13,750円
板厚5.8mm±6.2mm6.0mm±
基準重量85g±重め(90g前後)90g
外板リンバ系(軽量)青黒檀(硬い)黒い硬めの板
打球感軽量で弾む、ややハード重くて硬い、上級者向け中間。バランス型
こんな人向け軽さ重視で弾みも欲しい人重量級のパワードライブを撃ちたい人中庸な性能を求める人

エメラルドは「重くて硬い、攻撃の決定力に振った」モデルで、扱える選手の層は限られます。エタニティはインフィニティとエメラルドの中間に位置するモデルで、両者の良いとこ取りを狙った設計です。

最初の1本としてVPSシリーズを選ぶなら、軽さと汎用性のバランスでインフィニティ VPS Vが筆頭候補になると思います。重い粘着を貼って総重量で稼ぎたい人や、両ハンド主体で振り抜きを重視する人にとって、インフィニティの軽量さは大きな武器です。

価格・購入先

希望小売価格は税込15,950円ですが、市場では1万円台前半で購入できる店舗も多くあります。中国式ペンホルダーモデルもラインナップされているので、ペン使用者にも選択肢があるのが嬉しいポイントです。

購入先特徴
Amazon在庫が安定しやすく、Prime対応で配送も早い
楽天市場ポイント還元を活用すると実質価格を下げやすい

ラケットコートも同時に購入しておくのが、長く使うコツです。

まとめ:インフィニティ VPS Vはこんな人に買ってほしい

5枚合板の操作性を残しながら、もう一段上の弾みと攻撃力が欲しい中級〜上級者にとって、インフィニティ VPS Vはほぼ第一候補になり得るラケットです。樊振東選手が使っていた事実が示すように、トップレベルでも通用するポテンシャルを持っています。

軽量で振り抜きやすく、粘着ラバーとの相性も良いので、両ハンドドライブを軸にしたモダンな卓球を志向する選手に幅広く勧められます。

唯一気をつけたいのは上板の扱いで、ラケットコートを塗って大事に使えば長く付き合える1本です。「弾む5枚合板」を探しているなら、まずこの1本を試す価値があると思います。

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