この記事でわかること
- DONIC ハイペンのスペックと板の特性
- ヒノキ単板10.5mm厚が生み出す独特の打球感
- どんな選手・プレイスタイルに向いているか
- バタフライ コルベルとの違いと選び方
日本式ペンホルダーを選ぶ上で、ヒノキ単板という選択肢は今も根強い人気があります。薄くて柔らかい合板とは違い、単板独特の「弾き」と「球持ち」が共存する感覚は、ペン型の醍醐味のひとつです。
DONICが手がける「ハイペン」は、その名の通りペンホルダー専用に設計された攻撃型ヒノキ単板ラケット。ヨーロッパブランドであるDONICが「日本式」の用具をどう解釈しているか、実際の性能とあわせて掘り下げていきます。
DONIC ハイペンの基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | DONIC(ドニック) |
| 商品名 | ハイペン |
| カテゴリ | 日本式ペンホルダー(攻撃型) |
| 板構成 | ヒノキ単板(1枚板) ※公式HP未確認 |
| 板厚 | 約10.5mm ※公式HP未確認 |
| 製造 | MADE IN TAIWAN ※公式HP未確認 |
| 希望小売価格(税込) | 約39,600円前後 ※公式HP未確認 |
DONIC ハイペンの特徴・レビュー
一言で表すなら、「弾き」よりも「押し込み」を重視した重厚な単板ラケット。10.5mmという板厚は国産ヒノキ単板の中でも厚めの部類に入り、ドライブやスマッシュで腕ごと前に持っていく選手に合う仕様です。
① ヒノキ単板ならではの打球感:球持ちと弾きの両立
ヒノキ単板の最大の個性は、インパクト時のしなりによる「球持ち」と、そこから一気に解放されるような「弾き」の組み合わせにあります。合板ラケットが持つ振動の小ささ・即時反発とは対照的で、打球が自分の手に乗っている感覚が長く残ります。
ハイペンはその中でも厚板仕様のため、球持ちの時間が比較的長めに感じられます。ドライブをかけながらコースを狙うタイプの選手にとっては、インパクト中に方向修正しやすい点が頼りになります。一方でブロックや速攻系の「弾いて当てる」プレーには、少しもっさりした印象を持つかもしれません。
② 10.5mm厚が生み出す威力:スマッシュとドライブの迫力
板厚が増すと「弾みが上がる」と思われがちですが、単板の場合は少し異なります。厚みが増すことで球が板に沈み込む時間が延び、結果としてパワーをしっかり伝え切れるイメージに近い。スマッシュを打った瞬間の「ズシン」とくる手応えは、薄い単板では味わいにくいものです。
特にフォアハンドのフルスイングドライブで、その真価が出てきます。前陣で思い切り振る場面ほど、10.5mmの存在感が増します。後陣でじっくりラリーするよりは、前に出て一発で打ち抜きたい選手向けといえます。
③ DONICブランドの品質:木材の均一性と仕上げの丁寧さ
DONICはドイツに本社を置く卓球専門メーカーで、競技用ラバーのラインナップが有名ですが、ラケット(ブレード)の品質管理にも定評があります。木材の選定基準が高く、板の反りや重量のバラつきが少ないとされており、複数本を試打しても個体差に悩まされにくい点は実用面でメリットです。
仕上げの塗装も丁寧で、グリップ部のフィット感も安定しています。ヨーロッパブランドのラケットが初めてという方でも、手に取った瞬間の質感に違和感を感じることは少ないはずです。
DONIC ハイペンのデメリット・注意点
長所だけを語るのはフェアではありません。購入前に把握しておきたいデメリットも正直にまとめます。
- コントロール性能はやや低め:板厚10.5mmの単板は、初心者や台上技術を重視する選手には「球が暴れる」と感じやすい。ブロックや短いボールの処理で安定性を求める場合は、より薄い板か合板ラケットを検討した方が無難です。
- 重量がやや重くなりやすい:厚板の単板ラケットは必然的に重量が上がりやすく、連続プレーで腕に負担がかかる場合があります。スイングスピードに自信がない選手は、軽量タイプの単板と打ち比べてみることをおすすめします。
- 価格帯の高さ:3万円台後半という価格は、単板ラケットとしては標準的な上位モデルですが、入門者には負担が大きい。ある程度打てるようになってから手を出した方が、ラケットのポテンシャルを引き出しやすいです。
- スペック情報が限定的:国内での販売情報や口コミがまだ少なく、購入前の情報収集がしにくい面があります。実際に試打できる環境があるなら、必ず手に取って確認してください。
こんな選手におすすめ
- 前陣でフォアドライブ・スマッシュを主体に組み立てる日本式ペン使い
- ヒノキ単板の打球感にこだわりがあり、厚板仕様のパワー寄りモデルを探している選手
- DONICブランドの品質管理・仕上げの良さを評価し、安定した個体を求めている中上級者
- ある程度のスイングスピードがあり、板の反発力を生かして積極的に攻める戦型の選手
こんな選手には向いていない
- 台上技術やブロック・ツッツキ主体の守備的な戦型の選手:板厚が厚く弾みが強いため、短いボールが浮きやすくなる
- 初心者や打球フォームが固まっていない選手:単板の個性が強く、打ち方のクセが出やすいため上達の妨げになる場合がある
- 軽量ラケットでフットワークを重視する選手:10.5mm厚は重量増につながりやすく、動きの速さを優先する場合は別モデルを検討した方が良い
DONIC ハイペンを使ってみての印象・評判
ハイペンを実際に打ってみると、まず感じるのはインパクト時の「重さ」です。薄い単板のようなパシッとした弾きとは異なり、打球が板の中に一瞬収まってから解放されるような感覚があります。この感触が好きな選手には相当ハマります。
ドライブのかかり具合は良好で、厚板ゆえにスイングのエネルギーをしっかり球に乗せられると感じます。特にフォア側でのラリーでは、自分が意図したより少し重い球が出ているような印象を持ちやすいです。
気になる点としては、手首を使った細かい操作がやや難しいこと。台上のフリックやチキータで角度を変えようとすると、板の重さが邪魔をする場面があります。ここは薄い単板との明確な差として出てくる部分です。また、スピード性能は高いものの、弾み方の「急峻さ」が少ないため、速攻型のカウンタープレーよりも押し込んでいくスタイルに向いている印象です。
バタフライ コルベルとの比較
| 比較項目 | DONIC ハイペン | バタフライ コルベル |
|---|---|---|
| タイプ | 日本式ペン・単板攻撃型 | シェークハンド(ペン版あり)・5枚合板 |
| 板構成 | ヒノキ単板(10.5mm程度) | 5枚合板 |
| 打球感 | 球持ち重視・重厚な押し込み感 | オールラウンドな弾み・扱いやすさ重視 |
| コントロール | やや難しい(中上級者向け) | 高い(初心者から使いやすい) |
| スピード | スイング依存で高め | バランス型 |
| 価格帯(税込) | 約39,600円前後(公式HP未確認) | 約15,000円前後 |
| こんな人向け | 単板の個性を活かしたい中上級者 | 幅広い戦型・初級者から中級者 |
コルベルはシェークが主体のラケットですが、日本式ペン版の存在もあり、初心者から中級者が安心して使える合板ラケットの代表格です。ハイペンはそれとは方向性が異なり、ヒノキ単板の個性とパワーを前面に押し出した設計。どちらがいいかというよりも、「球を弾く感覚を覚えたい入門者はコルベル、単板の個性を掘り下げたい中上級者はハイペン」という使い分けが自然です。
価格・購入先
DONIC ハイペンは国内では主にオンライン専門店や卓球ショップで取り扱われています。希望小売価格は約39,600円前後(公式HP未確認)で、入手先によって若干の差があります。
| 購入先 | 特徴 |
|---|---|
| Amazon | 最安値になりやすい。Prime対応の場合は翌日配送も可能 |
| 楽天市場 | ポイント還元でお得になることも。専門店からの購入なら在庫確認もしやすい |
| 卓球専門ショップ | 試打できる場合もある。購入前にスタッフへの相談がしやすい |
まとめ:DONIC ハイペンはこんな人に買ってほしい
DONIC ハイペンは、ヒノキ単板の「押し込む感覚」と攻撃力を求める日本式ペン使いに向けた、明確なコンセプトを持ったラケットです。10.5mmという板厚は、フォアドライブやスマッシュで思い切り振れる選手に刺さる仕様で、そこに快感を覚えられれば長く使えるパートナーになります。
一方で、コントロール性能は高くなく、初心者や守備的な戦型には向きません。「ヒノキ単板が好きで、厚めの板でパワーを出したい」という方に、ピンポイントでおすすめできる一本です。
迷っているなら、まずは試打できる環境で打ってみることを強くすすめます。単板独特の球持ちは、実際に手に取らないとわからない感覚があります。

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